春先の日帰り釣行や長棟川の帰りにとあまり年月を開ける事なく片貝川へは足を踏み入れてはいるもののキャンプとなるといつ以来かはっきりしません。少なくとも10数年振りでしょう。カミさんとは河原で数回、安保ちゃん達とは現在はすっかり改装され有料となる前の市営のキャンプ場で2回程の記憶が有ります。建物といえば吹きさらしの東屋とトイレのみ。炊事場はあったような。

朝5時に我が家を出発し北陸道で魚津ICへ。先ずはコンビニ探し。ここで既に私のボケぶりを披露してしまいました。「そこにコンビニがありますよ」という安保ちゃんの言葉に耳を貸さずに通り過ぎてしまったのです。頭の中はバイパスに出てもう一つ北の通りへ行けばある筈と凝り固まっていたのです。慌ててバックし(これが高齢者事故のもとかと)立ち寄り朝昼食を購入し片貝川へ。整備されたキャンプ場には沢山の車と見た事も無かった大きなテントが立ち並んでいました。3連休の中日で好天のキャンプ日和。その先の駐車スペースには3台の同車種がボンネットを開け並んで駐車。インスタ映えを目指したのでしょうか若者が。南俣は期待できそうもなく通り過ぎ先行者を横目に最初の橋がある場所から入渓。少し上流では堰堤の補習工事中。私と高橋さんは最初のポイントで粘りリリースサイズを1本づつあげたが先が続かず。工事箇所の手前で安保ちゃんがキープサイズをゲット。

車に戻り上流へ移動。片貝山荘の先にある僧ヶ岳登山の駐車場は満車でその大半が他府県ナンバーでした。そしてこの先車両進入禁止の鎖。毛勝方面も閉ざされていました。なぜだろう?これから紅葉シーズンで登山者も増えるだろうに。事故?クマ?私のあてにならぬ記憶を頼りに林道を歩き始めるとバッタが飛び跳ねていました。これはイワナにとって最高のご馳走とタモを取り出しバッタ採り。これまたなかなか面白かった。20分程歩いて渓へ。まったくアタリなし。よく見ると先行者の足跡が。諦め林道への直登。私は登り始めて後悔、草付きはあるもののぶら下がれる木が見当たらず。戻れそうもなく必死にへばりつき渾身の力を振り絞って林道へ。二人には迂回するように案内。林道を歩き始めると前方から釣り人。どこまで釣り上がったか尋ねると前方の橋までだと。しかしあてにはならない。そして下を見下ろすと3人の釣り人。その動きからして最上流部目指す雰囲気ではなかったので早足で通り過ぎ一定の距離を置いた時点で昼食。こんなに上手いビールは長棟川以来でした。

昼食後は高橋さんもルアーマンに。私はほぼ渓歩きに専念。山ぶどうを探していると色黒のカモシカに出会いました。私と彼女との距離は10m位でした。いろいろ話しかけてはみるもののただただ見つめるばかり。でもちゃんと耳を動かしていましたから聞いてはくれてたようです。安保ちゃん達が渓に見えたので状況を尋ねて戻ってもカモシカはまだじっとしていました。そして去るのを見て安保ちゃん、高橋さんと合流。出会ったのがクマさんでなくて良かった。3人居れば何とかなると取水口の壁をよじ登り上流を見てドッキリ。本来の水量とはこれか。さすが片貝川。足元を良型が走った。しかし釣れず。この好ポイントで信じられない。予定時間も迫る最後の堰堤。出たあ~。高橋さんが逆転満塁サヨナラ34cm。