私と?の足跡
私と?の足跡

   

解禁と大誤算(2006)

 

2月中旬にいつもの場所にクレソン採りに行って驚いたのだが今年もどっさり雪が積もっていた。おまけに気温が上がらない為かクレソンの成長は例年よりもだいぶ遅れていた。昨年も解禁はこの早川支流で新雪と格闘のあげく岩魚達からも見放され散々なめにあったのだが今年はどうかと3/1に決行。部落の外れに駐車し歩き始めると雪は締まっていてぬからずに歩けた。渓に着きはしたもののポイントが出ていないのと水量の少ないのは想定済。

40cm級2本は手応え十分
40cm級2本は手応え十分

狙っていた堰堤までに2、3回竿を出せるポイントがあったが音沙汰無し。堰堤に着いたものの水量は極めて少なめ。それでも振り込むと小さなアタリ。合わせそこねが心配で少し待って合わせると途端に猛烈な引きで竿が大きくしなる。大物だ。なかなか寄せられない。とても抜くことはできそうもないので雪の上から狭い河原に滑り降りた。タモはザックの中。切られぬ事を祈りながら慎重に引き寄せ何とか掴む事ができた。下顎が出た精悍な顔立ちだった。身震いがした。ここで20Cmオーバーをもう一本。

期待していた好ポイントは竿を出せず
期待していた好ポイントは竿を出せず

その先は雪に覆われていていた為断念。下って部落下の橋の下で大物をもう1本。タモは準備していたが低い橋桁が邪魔して寄せるのに一苦労。満足。車に戻って酒屋に寄ると爺さんは元気だったが酒の販売を止めていた。残念。他の店で「月不見の池」を買って帰宅。

釣りや山菜採りで賑わう連休も終えた5/13。平静を取り戻した片貝川で2本釣ったらムニエルとイワナ汁、山菜炒めを河原のキャンプ場で。帰りには「ラーメンの店」にも寄ろうか。カミさんの土産は“昆布〆”と決めて快晴の朝6時に山女の部落に到着。川を見下ろし唖然とした。雪シロ、雪シロ、雪シロ。上流を目指すが第?発電所の先で行き止まり。除雪されていない。ここまで竿を出せそうなポイントは皆無。南俣を覗くが同じ状態。時と共に水量は増すばかり。渡渉どころか竿が出せないのでは断念するしかなかった。

「ラーメンの店」に行くには早すぎる。戻るしかないか。8号線から見た布施川、小川、大平川(境川)、歌川、青海川、田海川、姫川、海川、早川と全てが濁りの入った雪シロ状態だった。名も知らぬ鬼伏の川に入って見た。雪シロは終え竿を出せたのだがなにせ狭い川、20cmを1本。その後アタリなし。いつもの早川支流へ。こんな春の遅い時期に行くのは初めて。雪は消え農道が出ていて川の脇まで車で入れた。想像通りの濁った雪シロ。渓の雰囲気とは言えず。やはりここは雪消え前に入るべきなのだ。それでも大物2本にワサビを手にし帰途に。

[上]40cm超、凄いファイトだった。[下]根がかりと引くと
[上]40cm超、凄いファイトだった。[下]根がかりと引くと