ありがとう長棟川 2017・6・4
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めまぐるしく変わる天候の中を長棟川へ行って来ました。私にとって30年目の長棟川でした。30年間で行かなかった年は無かったと思います。一体何回行ったことでしょう。富山に始まり長野、岐阜、新潟と何処へ異動となっても必ず長棟川へ。富山湾に流れ込む神通川の支流で最上流は岐阜県の旧長棟集落へと続く渓流です。川沿いに林道があるのですが富山側は桧峠、岐阜側は茂住峠それぞれにゲートあり一般車両は進入禁止となっています。通い始めた数年間は合鍵を持っていたので楽だったのですが、その後は自転車で約1時間かけ奥山発電所付近まで行き川に向かって100mの急降下を木々にぶら下がり漸く辿り着きます。そういえばゲートまでの悪路は相当なものです。特に岐阜側はひどく車が心配になり躊躇してしまう程です。実際、車両の下部を岩に打ち付けハンドル操作がままならぬ状態になった事もありました。
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早くから30年目の長棟川を目指していたのですが、ロードレース等で5月は調整がつかず渇水覚悟で行って来ました。午前3時に我が家から出発。安保ちゃん、高橋さん、私の長棟3人衆。問題は天候と気温。予報では昼頃から回復傾向となっており何とか焚き火で塩焼きの期待を胸に富山IC~コンビニ~桧峠へ。自転車に乗り換え暫くすると雨となりなりました。杉林を急降下で川に着いたのが7時過ぎでした。朝食を済ませ小雨の中をスタート。早くも安保ちゃんがルアーでヒットしたのは立派なキープサイズ。その後餌の私も良型、続いて私同様餌の高橋さんもにっこりと上々の滑り出しとなりました。ところがめまぐるしく変わる空模様と寒さに最後まで悩まされました。昨年岩から滑り落ちびしょ濡れになった私はとにかく水没を避け慎重に。ルアーの威力は絶大で安保ちゃんは一つのポイントで5本と釣り堀状態に、餌ではありえません。高橋さんも昨年同様ルアーに変更し次々と釣り上げて行きました。本来2本目が欲しくなる昼食時のビールも寒さでこの日は飲み干しがやっと。青空が広がりこれで雨上がりと思いきや再び土砂降りの繰り返しが延々と続いたのです。川虫に替えれば良かったのですが寒さに負けブドウ虫とミミズでの釣果は限られました。また老眼の為、仕掛け作りに一苦労。そこは3人衆。ルアーの二人が宴に必要な数を十分に確保し2時過ぎに納竿となりました。途中靴のフェルトが剥がれた高橋さんは林道への急勾配をよく登りましたね。さぞかしきつかった事でしょう。最後の力を振り絞りテン場に到着。
焚き火を起こし乾杯するとまたも無情の雨。諦め安保・高橋家での宴に。安保ちゃんが用意してくれた「久保田30周年記念酒」から「鶴齢」と岩魚料理で宴もたけなわ。11時前に我が家に戻り爆睡となりました。
翌朝は4時半起床。再度焚き火を起こしてから二度寝。その間に二人が朝食を用意してくれていました。感謝。
8時には片付けも終了しテン場を離れ先ずはコンビニで爽やかなサイダーを。翌日釣る気等皆無で付近の日帰り温泉を検索。運良く隣の立山町に9時営業開始の「湯めごこち」を発見。一番風呂は広々とした鉄分の強い茶褐色のお湯に浸かりのんびり。こんなに長く浸かったのは昨年の「蕎麦道中」以来。8号線に出て魚津市に入ったところで大きなスーパーに立ち寄り「昆布〆」「大門素麺」を購入して「ラーメンの店」へ。いつもの暖かい笑顔に見送られての帰途となりました。その間も空はめまぐるしく変わっていました。ありがとう長棟の友。