27年目の長棟川 2014・6・29

初めて長棟川に入渓してから今年で27年目になりました。永年入渓表彰?である30年がみえてきました。これもひとえに先駆者の安保ちゃん、着々と腕を上げた高橋さん、偉大なる上司だった渡邉さん、そして誰よりも私の行動を理解し支えてくれた今は亡きカミさんのおかげです。ありがとう。

5月の連休に安保ちゃんと出かけた際に今年の長棟川釣行を計画しました。昨年は本流が雪シロの最盛期で大池谷へ入渓し雨の中で刺身を食べた記憶が。ここ数年は日帰りが続いたのですが今年は二人に調整してもらい一泊で行く事ができました。しかも平日で先行者の心配がないのが何より。首都圏へ単身赴任中の二人は前日の勤務終了後に新幹線で新潟市に帰宅し翌朝3時に我が家という強行軍となってしまいました。特に最終新幹線で駆けつけた安保ちゃんは睡眠時間ゼロのはずです。長岡を3時に出発し富山市のコンビニに立ち寄り車止めの桧峠に着いたのは6時過ぎでした。鍵を持たぬ私達はここから自転車で。
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きれいに整備された林道。「行きは良い々帰りは怖い」のです。行きはほとんど下りで帰りは疲れた体で必死のペダル漕ぎ。奥山発電所への降り口でさらに頑丈なゲートを超え送水管を通過したところで若いカモシカに挨拶しいつもの杉林に到着。先行者なし。歩き易い杉林を急降下し7時過ぎに渓着。変わらぬ渓相に適度な水量、曇ってはいるものの雨の心配はなさそう。大岩の上に座り牛乳で乾杯し朝食タイム。高橋さんが真下の深い淵にルアーを数回投げ込むとヒットするもバラしてしまう。安保ちゃんはフライ、私と高橋さんはミミズで遡行開始。
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やはり長棟すぐに20Cm程の痩せたのが顔を見せてくれた。しかしその後食いが浅くバラしてばかり。こんな事は珍しい。水量、天候、時間帯と揃っているのに。何故あんなに痩せているんでしょう。本流と大岩で仕切られた淵に静かに近づき覗くと良型は2本ゆらゆら遊んでいる。その後も当たったり姿を見せてくれるのだがバラしてばかり。高橋さんも同じ状況。安保ちゃんのフライにもヒットせずルアーに変更。私は川虫に変え振り込むとようやくゲット。この先はルアーが絶好調で安保ちゃんが次々と釣り上げた。私と高橋さんもそれなりに楽しむ事が。これが長棟川です。
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昼食後、ルアーに持ち替えた高橋さんがいきなり大物をゲット。今夜の刺身に決定。二人のルアーマンに託し私は川虫採りに四苦八苦しながら思い出の風景を確認しながら通らずへ。この淵でも高橋さんが大活躍。2時30分全てに感謝して納竿。頭を切り替えて林道への急登に着手。
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息切れ々で林道に到着した後は自転車置き場へとひたすら歩く。自転車にたどり着いても喜び半分。桧峠までの辛い道のりが。でもその先にはきっと楽園が待ち受けている。ビールがそして「亀の翁」も「銀嶺立山」も「野うさぎの走り」も。予定よりも早めの5時前にゲートに到着しテン場探し。少し下った林道沿いに決定。焚き木を集め終えたらポツポツと雨が。車の中で待つも強まるばかりで諦めムードが漂い始めました。焚き火での塩焼きは断念しテントの中で細々と或いは何処か移動して雨宿りできる橋の下でもとか。しかし仕事を終えほとんど眠らずに駆けつけた安保ちゃん高橋さんに天は理解を示してくれたたのです。徐々に雨は弱まり上がりました。テントを張り焚き火を起こし準備完了し乾杯。このあと朝まで雨は降ることなく快適なキャンプでした。久し振りの料理長の腕前を堪能させてもらいました。私と高橋さんは時々焚き火の世話をする程度。さすがに疲れたのか料理長は一足先にぐっすりとおやすみ。私達は最後に塩焼きをほおばり寝袋へ。
早く目覚めた朝は最初に塩焼き岩魚を確認。タヌキは来なかったようで一安心。
ここでプシュッと缶ビールといきたかったのですが我慢してスイカと岩魚汁のとても健康的な朝食となりました。私の都合で早々に長棟川を後に。今回は不思議と誰ひとりとも会いませんでた。カモシカには数回でも運良くプーさんは姿を見せず。そして数え切れぬこれまでの釣行で初めてルアーの活躍を目に焼き付けました。でも私はまたせっせと川虫をとって岩魚達にプレゼントすると思います。頭の中は既に28年目の長棟川への思いが。できたら5月の雪シロが治まり藤やシャクナゲの頃に。少しだけ強い流れと格闘する渡渉も交えて。安保ちゃん、高橋さん、ありがとう。感謝します。私の体にも感謝。