雨の日も雪の日も楽しみは晩酌                                                        2020/12/21

歩いて1分のところにある「寺の入りダム」廻りの散歩道
歩いて1分のところにある「寺の入りダム」廻りの散歩道

コロナ禍の影響で長棟仲間の納会こそ中止となってしまいましたがほぼ例年と変わらず出かける事ができました。花、蕎麦、溪、山と。また大雨に見舞われた一年でもありました。

 

これまでに経験のない少雪で始まった一年。寒入りしても降雪はほとんどなく春を迎えコロナ禍で外出を控える自粛社会の中、私は人との出会いがない溪へ度々出かける事に。3月に恒例の富山県境の大滝川。この時期に雪のない溪と前年の豪雨による渓相の様変わりに唖然。その後は魚沼へ度々出かけ、時には大物と大雨に。私にとっての最大行事である長棟川釣行(33年目)は雨との戦い。増水のため本流をあきらめ急登を駆け登りエスケープルートの大池谷の藪こぎ。溪の故郷、片貝川は晴れのち豪雨。あっという間の増水とずぶ濡れで山荘へ緊急避難。でもそのあとには感激の虹と「ラーメンの店」。7月初めに高岡市の友人を訪ねた際は高速道での運転が怖くなる程の大雨。そして11月のリレーマラソンは走り終えたらどしゃ降りでした。来年は青空とまではいかなくても乾いた草を踏み分けながらのんびりと歩きたく思います。

今年残念だったのはコロナ禍でバイカモ探しと安曇野の栗原さん宅を訪ねられなかった事です。でも先日、手作り野沢菜漬けとたくさんの特産品を送っていただき感激しました。いつもながら野沢菜は食べ始めたら止まりません。

12月にしてはかなりの雪(5、60cm)が積もりましたが、久し振りの陽射しに誘われ庭のヒメツルソバの上の雪をどけてみました。色褪せずにちゃんと咲いています。

今年もいくつかの絵を描きました。絵を描く事も音楽や溪歩き等と共に生活の一部となった気がします。

膝の上のミケ
膝の上のミケ
マンドリン、ミケ、フィドル
マンドリン、ミケ、フィドル
ギター&モモ
ギター&モモ
ミミ
ミミ
浅草岳登山から
浅草岳登山から
雪降り前の最後の青空
雪降り前の最後の青空

走り終えたらどしゃ降りのリレーマラソン                                       2020/11/9

当初、6月に開催予定の越後丘陵公園リレーマラソンが11月8日に実施され参加しました。確か3年ぶりです。昨年は一度もロードレースに出場することなく今年はコロナ禍。年齢を考慮しランニングからウオーキングに移行する頃合いか等と思ってた最中に声をかけていただきました。春からの溪歩きや先日の登山で歩行は人並みと自負していたのですが走りとなるとスピードが問われます。全くもって66歳そのものでした。同年代でも見事なスピードを維持されている方も沢山おられます。今回私は「アクアーレの仲間達ウサギ」チームでしたがもう飛び跳ねる脚力は持ってなくカメのようにゆっくり一歩一歩づつ足を進め溪や山そしてランニングを続けたく思っています。片貝川への釣行に続いて晴れのちどしゃ降りの一日でしたがアクアーレ長岡の温泉で体を温め帰宅後、缶ビールを手にDylanのカバーアルバムを聴きながら充実の一日を振り返った次第です。

庭を彩った蝶々たち                                                                                2020/11/1

数年前、庭に三尺バーベナを植えたところ沢山の蝶々がやって来るようになりました。その三尺バーベナもあと数輪となり黄色のモンシロチョウのみが舞っています。調べたら蝶々が好む花ではブッドレアが有名のようです。見たところ私好みでもあり来春は庭に植えようと思っています。

山は高齢の賑わい                                                                                 2020/10/19

これまで渓流シューズやウェーダーの靴底に張られたフェルトが剥がれ悲惨な目にあった事は数回ありますが登山靴の底が剥がれたのは今回が初めてでした。それでも運よく下山できましたが、やはり日常使用してなく増しては古い物は事前に確認が必要と反省。約10年ぶりに福島県境の浅草岳に登ってきました。今回で5,6回目です。初めて登ったのは20数年前。事前の調査不足の為、現在では廃道となっているムジナ沢を渡り頂上への中間点ネズモチ平を目指しました。沢を渡り急登にさしかかると異様な空気が漂いました。私には何となく解るのです。やはり前方に居ました。マムシです。ネズモチ平までに3,4匹。冷や汗交じりで辿り着いたネズモチ平で唖然。車が2台止まっているではありませんか。この2時間近くの苦労は何だったんだろうか。入念に登山道を調べるべきでした。

何処かへ出かける時はほとんど平日と決めていたのですが度重なる熊の出没が心配になりコロナも気になるものの人出の多い日曜日に行って来ました。天候もまずまず。9時にトイレも完備された入広瀬大白川の浅草岳登山用駐車場に着くと5、60台の車。驚きました。県外ナンバーも多数。これでは熊鈴も必要ありません。ネズモチ平登山口まで30分は車道歩き。頂上までの所要時間は2時間。久しぶりの登山道をジーンズで。皆さん何とも重装備でした。足試しも兼ねて登りは一機に行き下山時にのんびり風景を楽しむ事に。急登では息切れするものの足はさほど重くなく次々と前方の皆さん(高齢者多数、私も)を追い抜きほぼノンストップで歩き1時間30分で頂上に到着。新潟側は視界良好、福島側はややガスっていました。思ったよりも足が頑張ってくれすんなりでしたが木道部が増え濡れてた為滑り易く歩きにくい箇所がありました。下山は風景や木々を眺め紅葉を満喫。山はいいな~などと思っていたら右足の靴底がベロリと。紐で固定しようと座り込むと健脚そのものの4、50代の男性が後方から来て「よくある事なので私はこれを持っています」とビニールテープを差し出してくれました。ありがたく頂戴しグルグル巻きで固定。感謝のみです。これでスムーズに下山。ネズモチ平から駐車場までの車道で2回ほど水に浸かりビニールテープは剥がれてしまいましたが紐で固定し12時30分到着。昼食用のビールとおにぎりは手づかずのまま。そういえば水を持参しませんでした。低山とはいえ最低限の準備はすべきと反省。そしてこの足を維持しもう少し山も渓流も現役でいたく思っています。入浴の為立ち寄ったアクアーレ長岡でランニング仲間に会い来月の丘陵公園リレーマラソン(2km×2)に登録したとの報告が。こちらも現役?途方もなくスローペースとなりそうです。

今年も安保ちゃんのお陰で溪を堪能しました
今年も安保ちゃんのお陰で溪を堪能しました
彼の愛犬ミルキー&メルシーはリモート参加
彼の愛犬ミルキー&メルシーはリモート参加

庭の花も終わりに近づいてきました。ヒメツルソバに潜むトカゲ(カナヘビ)4、5匹は土に潜って冬を越しているようです。彼らの大敵はミケです。

イワシャジンとカタバミは2度目の開花です。

庭の花は三尺バーベナだけになってしまいましたが沢山の蝶々が。

懐かしき北アルプスの山々                                                                   2020/8/25

このところ平日の朝7時45分からNHK・BSで放送されている「グレートトラバース3」を欠かさずに見ています。私から見たら超人としか言いようのない田中陽奇さんが国内の300名山を踏破した番組の再放送です。先月から私にとって忘れる事のない北アルプスが舞台となりくぎづけになりました。数年の間にいくつかのピークを踏破したのですが回数が一番多いのは後立山連峰の白馬岳でした。5,6回は登りました。でも白馬鑓ヶ岳から唐松岳への難所「不帰の剣」と五竜岳から鹿島槍ヶ岳への難所「キレット」を踏破してなく後悔していました。番組でじっくり拝見し歩いた気分になりました。沢山の思い出があるのですがカミさんと二人で立山から富士の折立、真砂岳、別山、剣沢、剣岳、奥大日、大日岳に登り称名滝へ降り立った二泊三日が最もきつかった気がします。2,3年前に谷川連峰の西端に位置する平標山に登って以来歩いてないのですが番組をみて紅葉の頃に何処か行ってみたくなりました。でもその前に禁漁が迫った溪へ。

庭のトマトもこれが最後となりました。

長棟川大池出合い手前の安保ちゃん
長棟川大池出合い手前の安保ちゃん
人工の姫川源流、バイカモ見に行く予定がコロナで断念。
人工の姫川源流、バイカモ見に行く予定がコロナで断念。

川の流れに想いを馳せて                                                                        2020/7/19

先日、30数年来の友人を訪ねて富山県高岡市へ行って来ました。魚津市の職場で出会い異動先の富山市さらに新潟市でも一緒だった同僚です。職場以外でも一緒に旅行に出かけたり山に登ったりと。昨年訪ねて来てくれ病気だと打ち明けられました。以来いつも気にかかっててようやく訪ねる事が出来ました、病気と闘っている彼は自宅療養中。顔色は良く体重も少し増えたようで安心しました。現在の体調を聞き、またかっての職場の同僚が集った一月の「魚津会」に参加した際の話をしながら楽しいひと時でした。また秋にでもおじゃましたく思っています。一日も早い回復を祈っています。

今回初めて通った能越道から北陸道に戻り帰途へ。呉羽PAを過ぎ富山IC手前から見る立山連峰を期待していたのですが曇っていて何も見えずでがっかり。富山ICに近づくと1986~1988年の2年間勤務した建物が見えてきました。私はここで仕事以外にその後33年間続けている渓流釣りに出会いました。先月極めてハードな長棟釣行に同行してくれた安保ちゃん、偉大なる上司、渡辺裕之さんに連れられて。登山に夢中だった私が渓流にスタンスを変えたのはとても自然な成り行き。解禁の3月から9月までほぼ毎週出かけ数え切れぬ溪に足を踏み入れる事ができました。記憶にあるのは楽しさよりも数々のトラブルです。予想外の出来事とその結末。高速道路から神通川、常願寺川、黒部川、早月川、小川を見ながら色んな事が思い出されました。

これまでアーティストやジャンル別にセレクトした唄をまとめたCD-Rを数十枚作って晩酌の友にしていますが唄のタイトルにRiverが含まれているものを集めてみました。川といっても私のように川は魚を釣る水の流れだけではなくいろんな思いが交錯する水のない川もあるようです。頭に浮かんだ唄を引っ張り出してみたら沢山あり70年代の唄18曲で一枚が埋まってしまいました。SongとかLoveを題材にしたら気が遠くなるほどの唄がありそうです。

  1. Riverside/America

  2. Yellow River/Christie

  3. River/Joni Mitchell

  4. Time Is River/Eric kaz

  5. Down By The River/Neil Young

  6. Watching The River Run/Loggins&Messina

  7. Green River/C.C.R

  8. Blue River/Eric Andersen

  9. Going By The River/The Youngbloods

10. She Smiles Like A River/Leon Russell

11. River/David Allan Coe

12. The River/Blues Springsteen

13. Cold River/Beacon City Band

14. Big River/Chip Taylor

15. Like A River/Kate Wolf

16. Sailing Down my Golden River/Greg Brown

17. 川に沿って/中山 ラビ

18. 河を下って/久保田麻琴&夕焼け楽団

庭の花がほとんど無くなりカクトラノオが咲くのとミョウガが出るのを待ってます。

切っても切ってもすぐに伸びる桑の木、その実は懐かしい味。イワシャジンは昨年の倍の背丈に。蕎麦の「須坂屋」さんからいただいたシモツケが咲き始めました。花期が長い三尺バーベナも大好きです。

頼もしい友人のおかげで                                                                          2020/6/7

自粛解禁を受け中高年3人が久し振りに再会し向かったのは県内のマイポイントでした。私は既に数回渓歩きを楽しんでましたが二人は今回が今シーズン始め。本流との合流点から第一堰堤、堰堤から通らずまでの区間は十分に味わったのですがその先、第二堰堤までの未踏破区間と第二堰堤上流部に入渓して見たく二人に同行をお願いしました。6時に我が家を出発し252号の目的地に到着すると閉ざされたゲート前には車両が一台。やはり土曜日という事で先行者が。それでもマイポイントに入った可能性はないだろうと降下開始。そしていよいよ釣り開始。好ポイント手前で高橋さんが可愛いイワナに対面。ところがほぼ100%の好ポイントでは現れず。その先数箇所も良型は顔を出さずに第一堰堤へ。安保ちゃんがルアーでゲットしたのは少年イワナ。どうしたんだろう。竿を出さぬ私に二人は遠慮し大物を温存してくれたのでしょう。

林道に戻り通らずまでの区間へ移動。ここには先行者の足跡が。それでも先に進む事に。誰もいませんでしたがアタリもなし。二人に申し訳ない気持ちでいっぱいに。再び林道に戻り今日の最大の目的地である通らず上流部へ向かって歩き始めると前方から二人のフィッシャーマンが。話を聞くと第二堰堤から上流部にのみ入渓したとの事でした。身なりも垢抜けた県内の好青年?でした。通らず上流部へはするすると楽に降り立つ事が出来一安心。ここからは私も竿を出す事に。早速アタリがあるものの食いが浅くヒット出来ず。川幅が狭い為3人交互にポイントを。想像以上に歩きやすくイワナもそれなりに生息していました。第二堰堤手前で安保ちゃんが良型27cmをゲット。リリースしたイワナはいつまでも浅瀬でゆらゆら体を休めていました。

いよいよ第二堰堤の階段へ。上りはクリアーできても微妙な傾斜を下って階段にたどり着くのに自信がなく二人に同行をお願いしたのです。先行者があったとはいえ覗いて見る事に。堰堤を越えて目に飛び込んできたのは右岸斜面のヒメサユリとニッコウキスゲ。感激でした。釣りは二人にまかせひたすら花を眺めていました。残念なのは絶壁で花に近づけなかった点です。大きな淵で高橋さんが良型を見事ゲット。先行者があった事だし上流を覗いて納竿。問題の帰りは安保ちゃんが先行し階段上部で受け止め体制を確保してもらい斜面をおそるおそる階段に取り付き今度は私が構えて高橋さんが。ここは決して一人では行かぬ事に。

 

何故かやたら整備された林道に戻り巨岩からそびえ立つ木々を眺めながら二人に感謝。これでマイポイントは第二堰堤まで延長されました。一雨降った後には釣果も期待できそうです。そして最大の行事である長棟川への期待も。ちょうど昼時で守門のものずき村の蕎麦屋「げんたん」さんで大盛りを頂き帰途となりました。

折立川の魚止め
折立川の魚止め

庭の花も段々少なくなってきました。

美術館なんて久し振りです                                                                      20205/27

                     Morris & Co. and The Art of Wallpaper
Morris & Co. and The Art of Wallpaper

久し振りに美術館へ行ってきました。新潟県立近代美術館(長岡市)の「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」。英国のモリス・ダンス・チューンは50年前から知っていて今でも大好きな音楽です。恥ずかしながらウィリアム・モリスやモリス商会の事を知ったのは今年の初めです。所用で1月に上京した際におじゃました「cafe Toramona」さんで素敵な唄を聴きながら手にしたのが掲載した1冊でした。デザインの分野等にまったく無知な私は草花の絵が詰まった玉手箱のように思え難解な解説はさておき、ひたすら絵をめくりました。この1冊が有ったという事は店主の浦野さんはこの方面でも精通されているのでしょうか。2月に入るとTVのCMで4月から市内の美術館で展示会が行われる事を知りニンマリと。新型コロナの感染防止で閉館となっていたのですがようやく再開し昨日行ってきました。素晴らしかったです。不謹慎かも知れませんが私にとっては壁紙ではなく見事な草花の絵でした。欲しかった1冊も入手、2300円は安いです。平日という事もあり来館者がまばらでした。1時間程見てたのですが確か3、4人程度。受付で撮影可能と聞きビックリ。カメラは持参せず。でも可能な場所は2

箇所の撮影用セットのみ。帰りの車中で家を建てる前にモリス商会を知っていたら部屋のクロスも変わっていたかもと。

4度目にしてようやくマイポイントを踏破する事が出来ました。昼前に思い立ちコンビニで弁当を購入し252号へ。多少の不安もありましたが渓に降り立ち淵を覗くと砂地の底が見え一安心。この深さならば通過可能。先ずはここで竿を出し良型をゲット。幸先良いスタートです。水深は腰の上程度。そして岩肌のヘツリは慎重に。もし落下しても高低差はさほどなく水の中と言い聞かせながら。たいした距離ではなかったのですが通過して一息。前方の好ポイントに振り込むもアタリなし。そして念願の堰堤へ。結構な水量でした。胸いっぱいの期待を込めて振り込み粘ったものの顔を見せたのは20cmに満たぬリリースサイズ1本のみ。でも不思議と満足感が。また来よう。林道への急斜面には草木が茂り春先の様な怖さはなく腕力のみ。せっかくなので堰堤上流も少し。驚いたのはイワナのライズ。振り込んだ途端に目印に向かってジャンプしその後餌を咥えて猛ダッシュ。これは尺と思って慎重に寄せると20cmオーバーでした。深みを進んでると小さなイワナが目の前でジャンプ。そして最後のポイントで良型をゲット。帰りにミズを沢山採取。これで2、3日は過ごせそう。252号に戻り車に向かうと前方に若者が。立派なカメラに三脚。撮り鉄さんでした。静岡から来たそうです。マイポイントの上を走る只見線の列車を撮り終えると車に戻り猛スピードで列車の進行方向へ。後に分かりました。列車よりも車が早いのです。彼は次の撮影ポイントへ先回りしていました。満足のいく一枚が撮れた事を願っています。夢中になるものがあるのは幸せです。

ミケが15歳になりました                                                                     2020/5/23

ミケが15歳になりました。人年齢は75、6歳でしょうか。2004年の中越地震があった後の11月にタマが亡くなり20年振りに数カ月間猫がいない生活を送りました。翌年9月に知人が育てて欲しい旨の申し出があり迎える事にしました。2匹との事でしたが1匹きのみを。名前は姿そのままミケに。5月生まれでしたので極めて楽な子育てでした。何か特技があるわけではなくごく普通のメス猫です。時々水を飲む時に手でシャクって飲むのと風呂のお湯が大好きです。昨年の秋頃から私が歯磨きを始めると洗面台に飛び乗り水を飲むようになりました。どうもお湯が欲しかったようです。以来、毎日続いています。決して歯磨きはしませんが。

 

ミケの最大の功績は豊栄SAに生後まもなく捨てられた3代目モモと2代目タマを育ててくれた事です。ミケがちょうど1歳になった頃でした。出勤すると捨てられた猫がいると同僚の友人から連絡をもらいすぐにカミさんに了解をとり3匹の内2匹を引き取りました。もう1匹は同僚が面倒を見てくれたのですが、はかない命となってしまいました。猫との生活に慣れた私が兄弟を引き裂かずに3匹共引き取るべきだったと今でも後悔しています。勤務を終え子猫を連れて帰りミケに対面させると私の心配をよそに完全に母猫になってくれました。もちろん母乳は出ないのでミルクで育てました。動き回るモモ・タマを咥えては部屋の隅へ連れて行き抱きかかえたり排尿・排便を促したりしてくれたのです。そしてミケは私達に甘える事をせずモモ・タマに譲っているようでした。そんなモモ・タマは早くに逝ってしまいました。カミさんまでも。ミケと二人だけの生活も7年目なりました。2代目モモは16歳数カ月そばにいてくれました。ミケはとても元気です。まだまだそばにいてね。

大好きなイワウチワとミケ
大好きなイワウチワとミケ

ここ2、3年ミョウガの出が少ないので移植してみました。今年も蝶々が来始めました。

みんな元気であってほしい                                                                    2020/5/8

子供の頃から花が大好きで沢山の花の名前を覚えたり育てたりした方も居られる事でしょう。私は違いました。沢山覚えたのは唄で欲しかったのはレコードとギターでした。以外にも早くそれらを手にすることが出来ました。現在欲しいものは何かな?レコードやCDそれに楽器は余る程に有ります。やはり酒とビールと友人かな等と考えるこの頃です。そんな私ですが何処へ出かけても気になるのが花です。ホームセンターや植物園は当然、ジョギングや運転中もその目は花を追っています。山や渓歩きともなれば最近は最優先が花かも等と(ちょっと大げさかな?)。とんかつ屋で三尺バーベナ、蕎麦屋でシモツケ、ロードレースのスタート地点付近のお宅でオルレア、親戚からイワシャジン、近所の畑でカタバミと躊躇なくお願いしたら皆さんから快く分けていただく事が出来て我が家の庭を賑わせています。

私が花を好きになったきっかけは登山でした。金沢にいた頃白山に登りクロユリに出会い翌日は「少し急だけど観光新道?を下山したら花が見れるよと」教わり下山したところ見事なお花畑で山の楽しみに花が加わりました。転勤族であったが為なかなか育てるとこまで行かなかったのですがここに居を構えてようやく庭の花木の芽吹きが気になる生活になりました。今年も魚沼の山からいただいた?フジとオオデマリ(これは購入したもの)が見頃となりました。昨年咲かなかったシャクナゲとライラックも数は少ないものの花をつけてくれました。ちなみに私の好みは小さな花やそれらが房になったものです。クラスター爆弾とかクラスター感染とか怖い表現の飛び交う昨今ですがクラスターと言ったら花や果物が思い浮かぶ穏やかな社会に早く戻って欲しいものです。

花が似合うイワナに出会いました
花が似合うイワナに出会いました
今年もこんな光景がみたいなあ~
今年もこんな光景がみたいなあ~

魚沼は今日も雨だった                                                                         2020/4/29

しつこいというか執念深いというか。3週続けて末沢川へ出かけて来ました。前回ばらしたポイントに再挑戦。そして見事に28cmを。私のワンポイント上の林道に到着し見下ろすと水量はずいぶん少なくなっていました。しかし見たところヘツリができるには手前の淵の水量が胸以上あり行けそうもありませんでした。崖の急降下はもう頭になく堰堤の上から開始。青空の下澄み切った溪。頬が緩みました。イワナの反応なし。しかしわずかの区間だったのですが溪を歩く喜びが溢れました。イワウチワ、キクザキイチゲ、食べ頃のコゴミ、天ぷらにぴったしのウド、芽吹き始めた木々。そして最後のポイントで強烈な引きにはらはらしたもののゲット。餌釣りの醍醐味を十分に味わう事が出来大満足。現在はここまでですが雪シロが治まったらこの先に足を伸ばそうと思います。

今回はもう一つ楽しみがありました。それは山菜採りです。ものずき村の「げんたん」で蕎麦をいただき佐梨川の支流折立川へ行く予定。しかし残念ながら「げんたん」はお休みでした。確か木曜定休だったはず。自粛のための休みでした。コンビニで弁当を購入し水の流れを見ながらの昼食に。いつもの車止めに到着し弁当を広げたら、なんと雨が。今日は絶対大丈夫と思っていたのですが。それでも大降りにはならず。水辺に降り立ち先ず目に入ってきたのはゼンマイ。誰も採らないのだろうか?地元のゼンマイ採りの人も川を徒渉しながら採る人はいないようです。以前は採った事もありましたが後処理を考えると現在は止めてしまいました。ウドを探して歩き始めるとすぐにイワウチワの群生地に行き着きました。昨年はまばらにしか咲いていなかったのですが今年は山肌にびっしりと。感激。しかしウドはなかなかありません。まだ少し早かった気がしました。それでも何本か採取。、コゴミ、アブラコゴミ、ウルイ等を適度に採取でき場所変えワサビとミズ(ウワバミソウ)を摘んでの帰宅となりました。ご近所に少しおすそ分けし天ぷら用に摘んだ小さなウドで家ではめったにやらない苦手な天ぷらをやらなくては。

庭の花が少し増えました。

目指したポイントにふられたものの                                          2020/4/21

前回あきらめて引き返した末沢川のワンポイント。国道252号は間違いなく開通済を確認し出かけて来ました。信濃川から魚野川そして破間川と。いずれもかなり増水気味でした。入広瀬は桜が満開で和ませてくれました。しかし川を見るとすごい水量。あのポイントへ入れるだろうか?と一抹の不安がよぎりました。目的の支流入り口に到着し路肩に停止してウエーダーを履き準備完了。水の流れをみて唖然!雪シロの最盛期か?竿を出せるだろうか?いずれにしても本流への合流部からの徒渉と岩場のヘツリで目的の堰堤に行くのは完全に断たれました。とりあえず一箇所木にぶらさがりながら降り立ったものの白濁の急流でポイントはほとんど見当たらず。何とか流れの緩んだ箇所に振り込んでみたものの岩魚の気配なし。林道に戻り少し先の堰堤の上に立ち見下ろすとやはりポイントはありそうも無かった。それにこの急降下を無事に降りられるだろうか?ビビッてしまった。登りはいつも平気なのですが。それでもあきらめきれず急降下開始。とにかく全力で木や草を掴み一歩ずつ慎重に。河原に立ちほっとしていると雨が降ってきました。これはもう最悪。とにかく竿を出し岩肌沿いの緩みに振り込むもののアタリなし。一応目指したワンポイントに来た事で良しとし崖登りを開始。大好きなイワウチワが沢山咲いていたがゆっくり眺める余裕などありませんでした。青息吐息で林道に戻り一安心。ああ~ゼロか。このまま帰るのも情けないし帰りに寄る予定の守門の蕎麦屋の開店にはまだまだ時間が。そういえばこれまで堰堤の先で竿を出した事がありません。覗いて見たもののザラ瀬が続いてたような。気休めに歩いてみるかと、こちらは簡単に降りる事が出来ました。水量は多いものの徒渉可能。緩んだところに期待もせずに2.3回振り込むと魚の感触が。そして餌をとられました。これで本気に。そして次のポイントで20cmをゲット。さらに何本かアタるものの食いが浅くバラシてばかり。前方のカーブが絶好のポイント。ここもアタリはあるもののなかなか食いつかず。粘っているとついにググっとヒット。かなりの強い引きで持って行こうと。大物の予感。引き寄せるとジャスト30cm。良かった。あきらめずにやってみるものですね。その先でも良型らしき岩魚を手元でバラしてしまい納竿。ここから先は急流で竿を出せそうもありませんでした。それに体は雨でずぶ濡れ。でも大満足。雪シロが収まったら必ずやワンポイントに再チャレンジし今回バラした上流の岩魚達に会いに行くつもりです。

大好きなイワウチワ
大好きなイワウチワ

数年前から一度立ち寄ってみたかった守門の「ものずき村」の蕎麦屋「げんたん」さんの蕎麦をいただきました。「げんたん」は減反を表しているのでしょうか?ザルの大盛りを注文。天ぷらは10種類以上あり好きなものを3個選んで100円と良心的でした。定番のかき揚げやサツマイモよりもヨモギ、イタドリ、コゴミ等山菜が豊富でにんまり。そして蕎麦は太めの田舎蕎麦で十割に近い感触と風味の強さが気に入り大盛りをぺろりといただきました。付近には「よしみや」「薬師」「小松屋」「いたや」と沢山の蕎麦屋さんがありますが「げんたん」さんは私にとって最上位かもしれません。また帰りに夕食用に天ぷらの持ち帰りをお願いしたら本来やっていないが特別にとパックを持ってきてくれました。6個200円。またお邪魔したく思います。

あきらめた帰りに                                                                              2020/4/18

あれ?ゲートが閉まっている。国道252号で大白川駅を過ぎ破間川を渡った先に冬季閉鎖のゲートがあるのです。雪もなく当然、解放されてると思っていたのです。地元の人によると明日から通れるとの事でした。なんという運の悪さというか確認を怠った自分にがっかり。目指していたのは末沢川のワンポイント。歩く気になれずしぶしぶ引き返しました。何処へ行こうか?破間川本流は良い印象がなくパス。西川、松川も頭に浮かんだのですが最も国道から近い守門の小深谷川に決めました。過去に2、3回入った記憶が。雪の中、国道から入り尺物を手にした事もありましたが今回は林道の終点まで車で行き上流に入りました。川幅が2mにも満たぬ小沢ですが岩魚はいたはずです。ただしリリースサイズのみ。顔を見れれば満足と入渓。何とも寂しい水量、ポイントを探し上流へ。大きな岩陰のポイントで振り込みしばらくするとググっとヒット。狭い淵の中を必死に走る岩魚。引き抜き宙に舞う姿を見てびっくり。尺物か?手にして測ったら28cm。尺には届かないが感激。こんなのがいたのか。お腹がパンパン。胃袋には大きな虫と砂がぎっしり詰まっていました。その後はリリースサイズが数本。時間はたっぷりあったのですが何か不安になり引き返すことに。以前は限りなく上流を目指したのですが、すっかり気力も体力も衰えてしまいました。帰りに山肌を見ながら下ったのですが少雪で雪消えが早かった割に草木はほとんど芽吹いてはいませんでした。山菜はもう少し先のようです。

今年も少しづつ花が咲き始めました。

過去に度々訪れた榛名湖の写真を参考に
過去に度々訪れた榛名湖の写真を参考に

思わぬ出会いに感激しました                               2020/3/27

大好きな花シラネアオイが我が家の庭から姿を消して早3年。春の渓流釣りに行った際に見つけ少し頂いてきて育てていたのですが残念ながら約10年で消滅してしまいました。県によってはレッドリストの指定を受けている貴重な花です。キキョウやツリガネニンジン等、薄紫系の花の中でも突出して好きな花です。そんなシラネアオイを昨日堪能して来ました。いつ行こうか迷っていた近所の雪国植物園。今回は福寿草と雪割草やショウジョバカマが見れれば思っていたのですが園内を歩き始め目に飛び込んできたシラネアオイ。本来ならば4月中旬の筈が。暖冬、少雪は花期を大幅に早めていました。いずれにせよ出会えて感激!散策中のいたるところで見る事が出来ました。残念ながら福寿草は既に花期を終え寂しそうな一輪のみ。そして喜ばせてくれたのは雪割草。今が最盛期。こちらも堪能しました。加えて???スミレ、ツバキ、ミズバショウ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、カタクリも咲きほころび頂上への誘いを後押ししてくれました。眩しいほどの陽射し、心地良い風、草の香り、静寂の杉林を流れる水の音、本当に癒された1時間半の散策でした。驚いたのは入園者の多さ。こんな駐車場の光景を目にしたのは初めてでした。おそらく皆さん大満足での帰途となった事でしょう。もちろん私も。

もうここには岩魚が                          2020/3/10

天候は晴れ。最高気温17度の予報通りの暖かい一日。一昨年は3/13、昨年は3/6そして今年は9日に富山県境の境川(大平川)支流の大滝川へ行って来ました。昨年の少雪以上に降雪量の少なかった今冬。過去に記憶がありません。8時30分に溪の入り口に着き見上げると白いものは全くなし。枯草を踏み分け一つ目の堰堤を通過し二つ目の堰堤を超えたところからが私の溪。いつもは右岸をよじ登り高巻くのですが少し不安になり左岸を藪漕ぎで行く事に。安全とはいえツルが絡まる竹林を這うようにして何とか堰堤をクリア。やはり倍の時間がかかりました。河原を歩きガレ場の入り口に到着し前方を見上げて唖然と。水の流れがすっかり変わってました。山肌は昨年よりも崩れ落ち大きな岩が流れを遮りポイントらしき場所は全くなし。こうなれば魚止めの淵しか可能性はなく、ひたすらに慎重に岩を乗り越え遡上。ようやく見えた大滝に近づきここでも唖然と。大滝の対岸が総崩れで淵はほとんど埋まり、あのワサビ畑も消えてたのです。これは一体?一応竿を出しわずかなポイントに振り込むもアタリなし。こんなはずじゃなかった。もうここに岩魚達は棲息しないのかも知れぬ。昨年の豪雨による土砂崩れで逃げ場を無くし絶滅したような気がしました。私の思い違いであればよいのですが。未だ見たことのない魚止めの大滝の上流に棲息してくれるのを願いました。二つの堰堤で遮られ下流からは遡上できない大滝川。悲しくなりました。もうここに来るのはよそう。そんな気持ちでさらに慎重に下山。この暖かさの中をウエーダーでの溪歩きで全身汗びっしょり。心配になり着替えてから本流沿いのワサビ&クレソン畑へ。昨年がっかりしたクレソンがだいぶ復活していました。ワサビもクレソンも生育が遅れ採る事はあきらめ隣のフキノトウの丘へ。やはり駄目でした。ほとんど出ていません。雪に守られ芽吹くはずが異常な少雪で吹きさらしとなり芽吹けなかったようです。厄介者でもある雪ですがここまで少雪が続くと何かが変わってしまうような気がします。休んでいた岩魚達の活性を後押しする雪シロも山には雪が少なく例年ほどの流量は考えられません。当然、渇水期の長期化が予想されます。長棟川では渇水で干上がった淵のわずかな溜水の中を喘いでいた岩魚達を運んだ事もありました。また適度な降雨ではなく極端な豪雨が続く近年。土石流と共に魚や虫、花木が流されるのも心配です。私達人間だけでなく全ての生き物にとって住みにくい世界に向かっているのは間違いありません。

 

岩魚との出会いがなく寂しい溪歩きとなってしまいましたが今年も行く事ができ満足としなくては。ポツンと咲いてたキクザキイチゲを見つけ癒されました。今年もいくつかの溪を歩きたく思います。もう山肌の急降下やよじ登りが無理だと解ってはいるのですが。

 

 

私が描きたい絵は                          2020/3/5

以前、私の拙い絵(風景)を差し上げた時に「絵はどうされるのですか?」と尋ねると「座敷に飾って、お酒を飲みながら眺めます」と。とても耐え得るとは思いませんでしたがありがたい事です。そして今、お酒と唄にひたりながらじっと見つめている2枚の絵があります。1981年8月に金沢から赴任した魚津市で出会った絵です。事務所の所長室に飾られた魚の絵に一目惚れしました。パステルのような淡いブルーを下地に魚が2尾描かれた水彩だった気がします。記憶が正しければ魚津市歴史民俗資料館の館長が描かれたものでした。一担当者の私が所長に譲って欲しいとはとても言い出せません。あの絵は現在何処にあるのでしょう。それでも運よくここに掲載した2枚を頂く事が出来たのです。長らくファイルに保存していたのですが1月に開催された「魚津会」に出席したのを機にPCに保存し時々眺めてはあの頃を思い出しています。

先日頼まれた絵をお渡ししました。その方の話では本人ではなく友人に依頼されたとの事でした。どこかで私が描いた猫の絵を目にし興味を持たれたようです。いずれにしても、まったくの素人の拙い私の絵を見て喜んでいただけるのは嬉しい限りです。絵に興味があったわけでもない私が描くまでになったのは音楽を通してでした。音楽(レコード)と共にそれを納めているレコードジャケットの写真やイラストに惹かれたのです。時には音楽の内容如何にかかわらずジャケットが気に入り購入したものもありました。そんな中で購入したのは音楽評論家でもあった矢吹申彦さんのイラスト集と米国の画家Noman Rockwellの画集でした。

何がきっかけで描いたのか記憶にありませんが40数年前に描いたものが一枚ありました。英国のフォークロック・バンドMatthews Southern Comfortのセカンド・アルバムのジャケットでした。元々はリキュールのラベルを引用したものです。マジックやサインペンで真似た粗雑な絵ですが懐かしくなりました。その後は亡きカミさんが絵に興味を示し私は横やりを入れるのみでペンを持つ事はありませんでした。7年前カミさんを亡くしこれまで続けていた温泉&ジム「アクアーレ長岡」での展示を継続しようとペンを持ち描き始めました。やはりカミさんのようには描けませんでした。それでも猫の絵を見てペットを描いてほしい旨の依頼があり沢山の皆さんの愛猫・愛犬を描かせてもらっています。それら以外に直接レコードジャケットや風景を描いているのですが、いつか絵の向こうに唄が聴こえる、そんな絵を一枚描けたらなぁ~。音楽は時を絵は空間を満たしてくれるでしたか?

近所の「寺の入りダム」の散歩道
近所の「寺の入りダム」の散歩道

アザレアの後の蕎麦道中はおいしい水              2020/2/16

信じられぬ程の少雪と暖かさの中、今年も新潟県立植物園のアザレア展へ行って来ました。同時開催のクリスマスローズも楽しむ事が出来ましたが園内改装工事中につきアザレアの展示数が例年に比べやや少なかった気がします。10数年前から幾度か行っているのですが鮮やかな味わいと清楚さが同居するアザレア。触れたら壊れてしまいそうなクリスマスローズ。来年も訪れることでしょう。

見終えて外に出ると暖かさに誘われ園の周辺を散歩やジョギングする沢山の皆さん。芝生にシートを広げまどろむ姿も。これが2月?いや4月の光景ではなどと思いました。園に隣接する直売所の店内も花ざかり。奥まった別室では福寿草展。こちらは落ち着いた和風の趣で見事な出来栄え。販売コーナーの値段見てビックリ。展示されている作品は途方もなく高額と思われます。私は250円のスミレを2鉢購入し店を後に。本当はヒメサユリの球根が欲しかったのですが。過去の失敗もあり見送る事に。もうすぐ近所の「雪国植物園」で福寿草もヒメサユリも観れる筈です。

         天ぷらの下には白鳥?箸置きは可愛い小枝
         天ぷらの下には白鳥?箸置きは可愛い小枝

13:00、お腹も空いたしお店の中もそろそろ空く頃。お昼はもちろん蕎麦屋さん。事前にいくつか調べたつもりが頭の中に店名が浮かばず再度検索。近いのは403号を走ってて見かけた田上町の「讃岐庵」さん。とりあえず立ち寄るも店名からしてウドンがメインのような気がして「峠の茶屋・こんごう庵」さんに向かいました。田上町と村松町を結ぶ峠道を登り始めると左側に「十割そば・???」の看板。目的の「こんごう庵」とは別の蕎麦屋さんか。中腹の「こんごう庵」さんに着いたものの気になる先程の看板。意を決して向かう事に。峠を越え下り始めると右に大きな看板「十割そば・亀徳泉」。谷に向かって降りると旅館風のかなり古い大きな建物があり駐車場に一台の車が。車から降りるとご主人(おかみさん)が玄関で出迎えてくれお部屋に案内してくれました。旅館そのものでした。120年前創業の温泉宿が蕎麦屋になったのは近年のようです。現在温泉は枯渇しているようですが夏季でも途切れることのない伏流水が自慢のようで最初に出されたのがデカンタに入ったおいしい水。そしてフランス人女性の従業員に「天ざる」と「鯉こく」を注文。やや細めで腰の強い蕎麦と甘めのツユにカラッと揚がった天ぷら。満足の一品でした。帰りには駐車場に出て来ての見送りとおいしい水入りのペットボトルをいただきました。何から何まで印象的なお蕎麦屋さんでした。お腹を満たした後は加茂市の温泉「美人の湯」へ。途中、一方通行を逆行してしまう失態を。何事もなく本当に良かった。気を付けなくては。「美人の湯」は研修センター等を兼ねた大規模な複合施設で広々とした浴槽で粟ヶ岳を眺めながらのんびり。帰りには霞がかった田園地帯の中を流れる五十嵐川の水を見て唖然としました。雪シロの色なのです。気温が高く山の雪解け水がすでに流れ込んでるようでした。例年ならば3~4月に始まるのです。今年はいつもと異なる春になりそうです。

風景をお願いされたのですがワンパターンとなってしまいました
風景をお願いされたのですがワンパターンとなってしまいました

過去への旅路と揺るぎない心                 2020/1/20

過去への旅路の案内人  神田夫妻  ありがとうございました
過去への旅路の案内人  神田夫妻  ありがとうございました

一昨年の12月の夜に一本の電話がありました。かって富山県魚津市に集った皆さんの宴の最中のようで何人かの懐かしい声を聞かせていただきました。そして昨年12月に「魚津会」のお誘いを受け即参加の旨を申し出た次第です。

もうすぐ大寒だというのに、まったく雪のない長岡市から会場の東京へ向かったところ埼玉県内に入ると雪が散らついてきました。前方の車両が次々と速度低下する中何とか東松山ICを降りると雪も止んでいました。車を置き電車に乗り換え神田駅へ。先ずは老舗の蕎麦屋「砂場」で蕎麦をすする予定が15:30でオーダーストップ。私が着いたのは15:41、残念無念。仕方なく予約していたホテルで時間調整し冷たい雨の中会場の「みなとや」さんへ。皆さんお集まりでした。昭和57、8年頃だから今から40年近く前に一緒の職場だった皆さん20数名。薄れた記憶が一気によみがえりました。各々の近況を興味深く伺った後は長谷川さんの軽妙な語り口での落語を一席という粋な計らいでした。3時間近くの楽しかった宴の内容は写真にて。

故吉田光雄所長を偲んで
故吉田光雄所長を偲んで

遅く起きた翌朝は快晴。夕方5時まで何の予定もなく昨日逃した「砂場」か渋谷百軒店「喜楽」のモヤシソバも浮かんだがあまり食欲なし。やはり行き着くところは唄。神田駅のホームに立つと都合よく青梅線直通の電車が。これで迷うことなく、あきる野のカフェ「ToRamona」さんへ。昨年9月以来で浦野さんにお会いして先ずは昨年リリースされたJonah Tolchinの素晴らしさを報告。気になっていたニューヨークのインディ・レーベル、ジャロビーのシングルを聞かせてもらい、Paul Davisが描いたレコジャケをじっくり拝見。ここも過去への旅路の一つでした。

まぶしい日差しの中、福生から東上線和光市へ移動。駅前の居酒屋「おさかな道場」さんで従姉妹家族と新年会。今回の目玉は「軍鶏鍋」。初めて食べたのですが出し汁がこんなに真っ黒になるとは思いませんでした。サプライズは従姉妹が雑炊にしたらとご飯をオーダーしサラダの残りやら放り込み仕上げてくれたら絶妙の一品になりました。優しい孫たちに囲まれ笑顔が絶えぬ叔母さんにこちらが癒されました。兄と東松山へ向かう電車はなかなか座れず帰宅したらぐったり。しかし酒飲みの二人。私は入浴後元気を取り戻し遅くまで二人で。お姉さんいつもすみません。

翌日の昼に帰宅。ふた晩家を空けた事がなくずっと気がかりだったミケは冷たいコタツのなかで「ニャー・ニャー」といつもと違うガラガラ声。風邪?抱き上げるとどうも甘え声だったようでひと安心。

 

私にとってとても有意義な小さな旅でした。でも疲れました。特にホテルでの一夜。そして電車での移動。やはり林道を行き岩場と冷たい水の中を歩きテントで眠る旅があっているかも知れません。でもまた「魚津会」があったならば必ず参加します。再会を果たした魚津の?皆さん、浦野さん、親戚の皆さんありがとうございました。

おいしい蕎麦で始まりました                2020/1/8

どうなったんだろうと不安に思う程に雪が降りません。もしかして大寒の頃にまとめて大雪となるのでしょうか。ここに居を構えてはや20年ですがこんな少雪は初めてです。昨年家の前に消雪設備が完備され万全の体制なのです。そんな中、今年の蕎麦始めは市内の「そば小屋」さんで。この付近はのどごしの良いふのり蕎麦が有名なのですが私はより蕎麦の風味が感じられる普通の二八の蕎麦が好みです。初めての「そば小屋」さん。いがいや住宅地の中にあるログハウス風の造り。「鴨せいろ」を注文。出てきて不思議に思ったのはちょこと薬味とレンゲ?すると気さくな感じのご主人が「これは蕎麦湯用です。薬味とツユで飲んで下さい。また新蕎麦ですので一口目はツユをつけずに」と。それではと一口。なるほど風味のある私好みの蕎麦でした。一年振りの鴨も美味。最後にとろりとした濃厚な蕎麦湯、確かにこれはちゃんとした一品でした。次回はせいろ大盛りで。

   溪の始まりまでもう少しです。草と花と水が見たい。あまり釣れない春一番の渓。