今年も・・・・・・・・。                                                                 2021/12/25

治療途中の9月末にCT検査を受け腫瘍がほとんど消えてたの確認してたのですが治療を終え6週間経過した先週PET/CT検査を受けその結果が出ました。腫瘍は消えていました。5月の再発から半年間の治療の成果のようです。残念ながら完治ではなくこの寛解状態がいつまで続くかです。それは誰にもわかりません。それでも一安心です。手足のしびれや味覚障害は残ってますが眉と髭は生え揃い髪も少し生えてきました。この年齢ですので以前の長髪に戻れかどうかわかりませんが。振り返れば私は病人らしからぬ行動をとっていました。2日間の治療後2週間は体調悪化で散歩のみに留めたのですが翌週は溪の山肌を歩き続け、しびれた指で楽器も度々手にし次回の治療に臨みました。自身を鼓舞していたといえば聞こえは良いのですが実際は悪あがきだったのかもしれません。そしてその悪あがきをこれからも続けようと思っています。いろんな方へ感謝しながら今年1年が終わろうとしています。

今月は絵を2枚描きました。時々無性に聴きたくなるハードフォーク?バンドFeeliesのジャケを参考に1枚。もう1枚は今年最も助けられた溪の2段堰堤。

今年も送っていただきました。                                                         2021/12/12

今年も安曇野の栗原さんから野沢菜を始め沢山の好物を送っていただきました。栗原さんは野沢菜の肥料加減のせいか苦みが残ったとの事でしたが、まったく問題なくおいしくいただいております。やはり市販のものにはない素朴な味に感激しました。コロナ禍や体調不良で昨年・今年は訪ねる事ができませんでしたが来年こそは。安曇野は30数年前にわずか2年間住んでいました。毎日窓から眺めた常念・蝶ヶ岳へ登ったのは安曇野を離れてからでした。町は変わり続けますが山の稜線は変わらぬ美しさを保っているはずです。

 

 

ようやく何でも食べられるようになった矢先に残念な出来事がありました。それはいつも利用している町内のスーパーの大幅な改装です。業務スーパーが参入し冷凍食品や大容量の商品がメインとなり従来の商品は大幅に減らされました。青果は残ったものの安価で他店にはない魚を取り扱っていた売り場は1/3程に縮小し握り寿司コーナーは無くなってしまいました。その他も馴染んだメーカーの食品は大半が撤去され本当に残念です。このスーパーの客層は自身を含め高齢者が大半を占めているように思うのですが果たして今回の大改装を嘆いているのは私だけでしょうか。                                        

 

冬季閉鎖直前の国道252号                                                             2021/11/30

12/1から冬期間通行止めとなる魚沼と只見を結ぶ国道252号。その前々日に末沢川を見に出かけて来ました。守門から周りは冬景色となったものの路面は乾燥で一安心でしたが入広瀬に入ると除雪の

あとが。もしかしたら明後日の朝から閉鎖される252号。ゲートの先は除雪されてないかも。だとしたら目的の支流までは時間からして無理のような気がしてきました。しかし大白川駅を過ぎゲートに到着しその不安は払拭されました。前方の見通しは良好。路面は引き続き乾燥で山肌は枯淡の味わい。末沢発電所といくつかのスノーシェッドをくぐるといつもの停車場所に到着。これまた運良く拡幅除雪がされており問題なく駐車可能。ウエーダーで今年は一度も行かなかった堰堤下へとも思ったのですが岩肌の雪が心配になり断念。普通の長靴でも降りられる箇所はあったはず。雪は20Cmほどで散歩にはちょうど良い量。半年振りの〇〇沢の水は静かに穏やかに澄み切っていました。わずかな距離の林道の終点まで行き、帰りはイワウチワの葉っぱを見ながらフキノトウ探し。まだ小さいが2,3個いただきました。やはり水に触れたくなり雪の山肌を降下。イワナの姿には会えませんでしたが冷たい水に大満足の〇〇沢でした。帰りに以前から気になり春に目指したものの水量の多さから徒渉できず断念した破間川に流れ込む支流を国道から覗いて見ました。草木が枯れて一望できたのですがかなりの急流でした。何とか高巻きで行けそうですが果たして岩魚が棲息するのかどうか?おそらくは先人が運んでくれているとは思いますが。

お粥とソーメンから解放され、先週2回目のワクチン接種(発熱が辛かった)を終えました。せっかく魚沼に行くのだから蕎麦屋へと広神の「いたや」へ。ところが本日休業の看板。近いのは「小松屋」か「はつ穂」。よく考えてみると守門の「ものずき村」にある「げんたん」は冬季休業となるはずだがやっているだろうか?開いていました。いつものザルと天ぷらで800円。普通に食べれることは本当に幸せです。

例年になく魚沼へ足を運んだ1年でした。20数年前わずか2年間暮らした小出町ですが限りなく印象深い思いがあります。手話・唄・溪・山・蕎麦・囲碁・温泉。もちろん仕事も。権現(上・下)・唐松・駒ケ岳・中の岳(未登頂)・八海山と、かって登った山々を眺めながらこの風景がいつまでも変わらぬ事を願いました。(魚沼市下倉にて)

数年ぶりの海釣りは頭の中も道具も劣化していました。でも楽しいひと時をすごし来年は以前のように通ってみたく思いました。

知人の今は亡き愛猫「チーちゃん」を描きました。私も何度か見かけました。今はパピーがいます。

行きも帰りも雨でしたが                                                                       2021/11/4

来年また会おうね。
来年また会おうね。

体調が少し落ち着いてきたので諏佐君と出かけて来ました。紅葉の溪歩きか海釣りか迷ったのですが、やはり溪へ。9月の禁漁後、今シーズンすっかりお世話になった〇〇川の地図を眺めていて気になる支流がありました。過去に入った記憶の無い支流です。地図上には道路(林道)があり支流の中流域まで続いてました。廃道になっていなければ車でいけるはずです。紅葉を見ながら本流を歩いて支流の入り口を探すのもいいかなと。

 

予報では雨のち曇り。目覚めるとやはり雨。無理かと思いつつも諏佐君に魚沼の状況を聞いたところ昼には回復するのではと。出かける事に決定。大雨の小千谷、川口、堀之内を過ぎ小出に着いたら多少雨は小降りに。

枝折峠の頂上駐車場にて
枝折峠の頂上駐車場にて

目的地へ行く前に少し寄り道し枝折峠の紅葉を眺める事に。雨も上がり目に飛び込んできたのは息をのむ程に見事な山肌。来て良かった。しかし頂上に近づくにつれガスってきて視界不良となってしまいました。せっかくですので駒ヶ岳への登山道入り口の頂上へ到着。ここから駒ヶ岳へ登ったのはもう20年以上も前のことでした。あの頃はまだ体力がありました。もう4時間歩きは無理かな~。

曲がりくねった道もこの天候のせいか対向車がほとんどなくスムーズに下山し本来の目的地へ。支流につながる林道の入り口が解らず本流の側道から対岸にある筈の支流を探すがこれも見つからず断念。しからばお世話になった〇〇川上流に目的変更。これが大正解でした。歩き慣れた廃道を熟したサルナシを口にしながら1時間。少し青空も広がり見下ろすと澄み切った水面ときらめく水の流れ、それらを包むあでやかに色づいた木々。よく釣れた最後の堰堤を超えたところで河原に降り立ちました。ここから夢のような光景が出現。お昼にしようと進むと小さな岩魚が走りその前方からは良型がゆっくりと来て水中の岩の陰に。良かった。会えた。とりあえず腰を下ろし魚沼コシの手作りおにぎり弁当を広げ昼食。手の込んだ料理に感激。前日あたりからようやく食欲も出てとても美味しくいただきました。本当にありがとう。ここからが奇跡のひと時です。「岩魚がいますよ。逃げないです」「本当?」。いました。25cm以上が2尾、その近くを小物5,6尾が行ったり来たり。その後1時間ほど3人で見守っていると愛おしいなりました。30数年間溪を歩き餌を落とすとワァーと数尾が寄ってきたり腰まで浸かり徒渉している時にゆらゆら目の前を通過したり岩の窪みの中で数尾が泳いでいるのに出会った経験がありましたが今回のような光景は初めてでした。先が見たくなり遡上するとやはり岩魚が走りました。すっかり満足し帰途へ。途中から雨が。あの一時の青空は何処へ。まるでひとときの心の晴れ間のような気がします。雨でも足どりは軽く車に到着。紅葉も本流もこれ以上ない程に満足したのですが強欲の私は再度支流の入り口探しを。ありました。私の思っていたすぐ近くに。単に見逃していたのです。情けない。これは確認せずには帰れずと林道に入ると思っていた程の悪路ではなくスムーズに進めました。支流との出会いまではかなりの距離でした。その支流は適度に大岩もあり期待がモテそうです。何よりもその長さが魅力です。頭の中では一つの遡上ルートが浮かびましたが実践できるのは来年です。 

            

                至福のひとときへ

今年最後の庭の花となりそうです。

ミケ、もう少し歩こうか                                                                     2012/10/21

5月に再発が見つかり6月から始めた病気治療がようやく終わりました。励ましの言葉をいただいた方々に深く感謝しております。この先2,3ヶ月かかる副作用からの回復や寛解状態がいつまで続くか等手放しでの喜びとは言えませんが辛い治療から解放されほっとしています。もう先々に期待を寄せる年齢ではありませんが先ずはミケを最後まで私が見守りながら、好きな唄を聴きながら、まともな絵を一枚描き、いくつかの溪を歩き安保ちゃんともう一度「長棟川」と「ラーメンの店」へ行けたら思っています。

最後の治療前に今シーズンの渓流釣りの納会を例年とは異なり自宅で行いました。コロナ禍と私の病気再発で恒例の「長棟川ツァー」は断念。そんな中今シーズン初めて溪歩きの諏佐ファミリーが溪に導いてくれました。末沢川、〇〇川、サルナシ、アケビ、野生のイワシャジン。本当に感謝しております。決して私を病人扱いせずに一緒に黙々と先を目指し沢山の岩魚に出会えました。また数年ぶりに海にも行く事ができ来シーズンが楽しみです。

とても満足できる絵とは思いませんが、時間をかけて描き続ける事が出来た事には満足しています。

私の散歩道                                                                                               2021/10/4

昨年はジョギング・コースでしたが今年はほとんど走らずの散歩コース。家を出て15分程行くと広大な工場誘致の為に整備された高台への入り口。大半が更地で現在あるのは有名な「ヨネックス」のみです。他はと言えば「県立歴史博物館」「県立動物愛護センター」と公共の施設。一番のお気に入りは人も車もまばらというより、ほとんどいない事です。また緩やかながらも起伏もあり体調や時間調整も可能です。適度な運動を認められていた私は8月から雨の日以外は歩き続けました。やはり走りたくなるものの4,5分が限界。まともに食事も採れない病人がこんな事をしてはとも思える程に出かけました。結果として治療にどんな影響があったのかわかりませんが大好きな溪を数回歩きあまり落ち込まずに済んだのは散歩のおかげだと思っています。また途中で出会ったパピーちゃんにも救われました。事情は分かりませんが1歳のパピーは佐渡から海を渡り「愛護センター」に保護されていたのを引き取ったそうです。最初はさすがに警戒していましたが2度目からは甘嚙みするほどに仲良くなり飼い主の方からは自家製の野菜や惣菜を度々いただきました。何もできない私は久し振りに絵を描きました。再発以来、集中力がなく何度か下描きはしてみたもののペンを持てなかったのですが一番描きやすいものをワンパターンで描いてみました。

 

高嶺ルビーという蕎麦で実の収穫はわずかだそうです。
高嶺ルビーという蕎麦で実の収穫はわずかだそうです。

振り返ればそれなりに溪を歩きました                                               2021/9/29

病気治療を終え7日目からの数日間はこれまでにない副作用に苦しみました。ほとんど食事も採れず動けませんでした。それを過ぎたら嘘のように回復し禁漁前の溪に足を運ぶ事が出来ほっとした次第です。

        秋の味覚 サルナシ&アケビ
        秋の味覚 サルナシ&アケビ

気になるとほっとけない私は禁漁前に〇〇川の支流〇〇沢へ。前回確認した通らず箇所の高巻きを覚悟で。現地に着き何とか大岩をクリアーできないかよじ登ったのですが大岩に引っ掛かり箇所がなく断念。落ちても水中なので怪我の心配はないのですが。高巻き開始。同行してくれた諏佐君は初めての本格的な高巻き体験。彼の腕力、脚力、気力は凄かった。私の後方をすいすいと。岩場から枝を掴みよじ登る。5、6歩進んでは足元を確認しながらトラバース可能な場所まで登り慎重に草付きを横切りクリアー。そして降り立ち感激の一瞬。しかしその喜びは竿を出し遡上を始めると消えてしまいました。まさに感激は一瞬でした。先行者の足跡があったのです。おそらくは前日か?。高巻き?あの岩をよじ登ったのだろうか?しかも単独で。気を取り直しポイントに振り込むとそれなりに釣れ一安心。何故か今回はバッタには反応せず。そして懐かしい通らず。岩肌にはトラロープがありましたがとても掴む気にはなれませんでした。上には上が必ずいるものです。私達は満足し納竿。帰りは高巻きせずに大岩を滑り降りました。これで今シーズンの溪釣りは終わりましたが紅葉を見ながらのんびり歩こうかと思っています。

イワシャジンとカタバミが再び、カクトラノオも満開になりました。 

少しづつですが歩いています                                                               2021/9/10

3月の雪渓の恐怖、4月の花々との出会い、そして5月には雪シロで洗われサビを落とした岩魚に会いに行く予定が思わぬ病気の再発で諦めざるを得なかった猿毛川。治療の合間の体調と天候を見計らって入渓しました。米山山麓の水野集落から林道に入り進むと途中1か所カラーコーンが置いてありましたがすり抜け林道の終点近くに着くと、草刈中のおじいちゃん。おばあちゃんは畑に。「川へ入りたいんでこの先に止めていいですか?」「いいよ。ここも草刈ったから、ここでもいいよ」「ありがとうございます。」「気いつけてな。」

予想通り水路の側道は草ぼうぼう。でも3,40分程度で行き着けるはず。これはクリアーしたものの入渓地点からが大変でした。この時期の猿毛川は初めて。木々に覆われ遡行は這うように1時間。良型が潜むと思われる場所からスタート。先ずは仕掛けを1m50にして振り込むとすぐにアタリが。極めてポイントが小さい為、喰いつくのが見えるところも。この時期なのでキープ本数は決めリリース。それにしてもこんなに仕掛けを切ったのは初めて。根掛かりは外せても頭上の枝掛かりはどうしようもありませんでした。今回の目的地(魚止め?)で大物に出会い納竿。帰りはとにかく転ばないように一歩ずつ慎重に。入渓地点に戻りホッと一息。これで春からの気がかりが解消されました。再び藪漕ぎで車に戻り用意してきたウエーダーを見てこれで行くべきだったと後悔。林道を戻るとカラーコーンが置いてあった場所に2本の鉄線が張られ「きけん」の文字が。何だこれは?と鉄線を掴むとビリビリ。電気が流れていたのです。おじいちゃん、教えてくれたらいいのに。いやいや忘れてただけに違いありません。右端の支柱を確認すると鉄線のフックがありすぐに外せました。車を通過させ鉄線を戻し、ありがとうございました。

 

ようやく魚沼市の〇〇川上流部の気にかかっていた区間を諏佐君と踏破しました。以前あまり入った記憶がない区間を歩きその理由も納得しました。ただ1ヶ所度々訪れた支流の渓相が変わり入渓後すぐに通らずとなってしまってました。かなりの高巻きを要しますがいつかは。また諏佐君と息子さんとも出かけました。頼もしい親子で初めての岩魚釣りでもちゃんとゲットした息子さん。お父さんが一生懸命アドバイス。そして一番の功労者は道端で出会ったバッタ達でした。

何年前か記憶がないのですが魚津市の片貝川で沢山の「サルナシ」を採って以来かもしれません。先日行った魚沼市の〇〇川の帰りに見つけ感激しました。アケビもありました。熟した頃に行かなくては。

タマ&モモ
タマ&モモ

67歳の夏                                                                                                 2021/8/8

カレー・ラーメン・カツ丼が無性に食べたい。病気療養中の私はなかなか思うように事が進まないのは当然です。治療を開始して一ヶ月半。朝の掃除ではミケの抜け毛を上回った自身の抜け毛。眠剤を服用してもなかなか熟睡できなかったりといろんな副作用がありますが特につらいのは食事面です。口内炎と味覚障害。食欲があるにもかかわらず食べられないのが一番の苦痛です。口に入れれば噛んで飲み込めるのですが、その後の苦痛を思うと我慢せざるを得ません。吐き気を催す胸やけ、胃腸の不快感。仕方なくお粥が中心となってしまいます。好きな食べ物でお腹を満たせるのはまだまだ先になりそうです。

 

それでも苦痛に喘ぐ毎日を送っているわけではありません。2週間ほど経過し次回の治療までの1週間は体も少し楽になります(お粥は継続ですが)。ちなみに今日は夕方から誰もいない公園廻りを40分ほど歩いてみました。ひどい息切れでした。また先月は体調を見計らって10年いや20年振りの「〇〇川」へ諏佐君と出かけ近年稀にみる大物を手に。脚力はまだしも心肺機能の低下は著しく高巻きは断念。溪は心のよりどころ。また庭で岩魚を焼いたりと(こんな事ならもう少し岩魚をキープしとけば)。そしてほとんど飲めなかったビールが最近おいしく感じるようになりました。

寛解                                                                                                             2021/7/4

食べきれなかったシュンギク
食べきれなかったシュンギク

落ち着かない日々が2週間続いた間にいろんなことをが頭をよぎりました。カミさんを見送って8年。その後タマとモモも見送り今はミケと私だけ。墓は建てたがコロナ禍でなかなか参れず。出会った沢山の好きな人と少しの嫌いな人。まだまだ私を夢中にさせる新たな唄達。ギター、マンドリン、フィドル。絵は一体何枚描いたんだろうか。今年は断念せざるを得なかった34年目の長棟川ですが猿毛川と末沢川で楽しみ仲間も増えた。でももう大会に出て走るのは止めようか。庭には花がいっぱい。ネモフィラもアザレアも観れた。ビール、焼酎、スコッチ。イカの塩辛作り(今年のイカは寂しい)。食傷気味のスーパーの総菜。この先私は何をしようとしてるんだろう。もう何もしなくてもよいのでは。ほっとけば2年程ですべてが消える。こんな事を思いました。でもほっとける程に強くも格好良くもない弱い私です。ミケもいます。8年目の再発。発病時ほどの絶望感が無いのは独り身になったからのようです。治療さえすれば当面はこれまでの生活を維持できそうです。なかなか病床が空かずで待った2週間の私の頭の中です。

病室へは私が音楽において最も影響を受けた松平維秋さんの書かれた書物を持参しすべてに目を通しました。読んだかどうかは定かではありません。1回目の治療を終え昔から迷惑をかけ通しの兄妹に感謝しながら退院。帰宅後先ずは留守中ミケを見に来て世話してくれた近所の方に挨拶し(本当に感謝です)家に入るとミケが2階からすっ飛んで来ました。ミケは甘え続け翌朝まで私のそばを離れず。そしてタイミング良く安保ちゃんからの連絡。いつもありがとう。来年は長棟川と片貝川へ行けるよう頑張るから。適度な運動も認められているので9月には末沢川へ行けるかも。洗濯を終え知人に会い今後の体調管理などをアドバイスを受けたりしたらあと5回のつらい治療は11月頃まで続きますが何となく覚悟ができました。

そしてもう一つ元気をいただきました。シャワーの後、長い付き合いの主治医から暗黙の了解を得た?ビールを。食欲はあまりないのですがビールは別。PCのメールを確認すると札幌のアイリッシュ・ユニット「RINKA」のフィドラー小松崎操さんから先日のライブがYouTubeで配信されているとの事でした。翌日じっくり拝見しました。元気な星さん・操さん。変わらぬスタンスでの素晴らしい演奏。ただただ感激でした。もう6,7年お会いしていません。また会えることを切に願っています。

1stアルバム(2001)が復刻されました。懐かしい!素晴らしい作品です。
1stアルバム(2001)が復刻されました。懐かしい!素晴らしい作品です。

私の病気に治癒とか完治はありません。寛解がいつまで続くかですが私は再びいつもの生活に戻ろうとしています。

私を溪に連れていって                                                                         2021/6/12

圧倒的に単独釣行が多い私ですが歳を重ねるごとに不安や恐怖感また寂しさを感じるこの頃です。もうソロキャンプなどはできそうもありません。単独で溪を独り占めし爆釣なんてこともありましたがハードな面が多く心から楽しめたのは仲間達との釣行です。今年も極めてハードな単独釣行でスタートし前回は溪志願の諏佐さんと少しだけ味わった溪の魅力。前回は所用で参加できなかった奥様も一緒に今回は溪の醍醐味をほぼ満喫できました。

国道252の路肩に停車しウェーダーを履き歩き始めると後方からバイクを積んだ車が近づき「何処へ入りますか?」と。「・・沢へ」「あそこは釣れますよ」と笑顔で通り過ぎていきました。良かった。私達も等と言われたらどうしようかと。末沢川を渡りいよいよ始まりの始まり。先ずは林道からの降下。木にぶら下がり河原へ。力強く踏ん張って降りてくる二人を見上げ安心しました。頼もしい仲間です。諏佐さんは2度目。奥様は初めて。「岩魚に出会えなくともこの風景の中に居る喜びで満足です」と無欲の諏佐夫妻。その無欲の先には必ず新たな喜びが待ち受けているのです。準備を終え私は川虫採り。気にかかっていた二人の徒渉もスムーズに通過。朝もやの溪、きらめく流れ、好ポイント、雪渓歩き、トンネルくぐり、そして岩魚との出会い。一番は奥様の釣り上げた29Cm。久し振りに仲間との楽しい釣行となりました。

 

今回で春からの釣行も一息、恒例の長棟川はあきらめ少し休んで体調を整え9月末の禁漁前に再び溪に出かける日を夢見て暑い夏を乗り切りたく思います。

諏佐夫妻から大白川の「山菜会館」の2階に土日営業の蕎麦処「かむら」さんがあると教えられ、おじゃましました。まだ昼前の11時でしたが満席で順番待ち状態。従業員もお客さんも顔馴染みのアットホームな雰囲気が心地良いお店です。珍しい外二蕎麦(10:2)は十割に近い味わいで山菜プレートも。そして天ぷらは食べ放題で1200円。また行きたくなる蕎麦屋さんです。

食べきれなかったチンゲンサイは花で楽しんでいます

少し収穫できました。                                                                            2021/5/29

パセリ、レタス、シュンギク、ラディッシュ、チンゲンサイ
パセリ、レタス、シュンギク、ラディッシュ、チンゲンサイ

庭の畑の葉物が少し収穫できました。心配事が一つあります。それはキュウリの苗で2本植えると食べきれず1本にしたのです。数年前やはり1本のみだった時にほとんど収穫出来ませんでした。果たして今年は?

 

庭の花はほぼ例年通りに咲いたのですが、ライラックは一つも花芽をつけませんでした。時々咲かない年もあったような気がします。

まだまだたくさんの雪が                                                                    2021/5/23

今年のシーズン入り前に知人の諏佐さんから渓流釣りを体験してみたいとの話がありました。昨年は越後丘陵公園リレーマラソン(今年も延期に)での力強い走り、また山菜採りが好きでしかもゼンマイがメインとか。急な山肌を這いずり廻るゼンマイ採りは想像以上にキツい山菜採りです。そんな彼だから脚力に問題はありません。また40代というのもうらやましい限りです。彼のゼンマイ採りが一息ついた昨日二人で末沢川へ出かけました。252号開通時から3週間過ぎもうあの分厚い雪渓も溶けて消え溪の流れも全容を見せてくれるはずでした。ところが歩き始めるとすぐに雪渓。慎重に滑り降り河原で渓流釣りについて簡単に説明し竿を持ち振り込み(餌釣り)の練習。そして好ポイントを求めての徒渉開始。渓流釣りで避けられないのは徒渉と高巻きです。特に徒渉は水量や流れの速さに最大の注意が必要で無理は禁物です。何度か徒渉を繰り返し目的の通らずへ。二人で交互に振り込みましたがアタリなし。目の前は大雪渓。ここで納竿。二人ともアタリが一度あったのみで釣果はゼロ。わずか1時間弱の釣りでした。ウドとアブラコゴミを頂き林道へ。次回の参考にと少し歩くと雪渓で塞がれ見下ろすと溪も雪渓。楽しみはまだま先のようです。同行した諏佐さん。さすがに山肌の昇り降りを難なく通過、徒渉もあと数回繰り返せば必ず岩魚に出会える筈です。帰りに折立川のワサビ園?に立ち寄ったものの遅かったようです。そして久し振りにそば処「薬師」さんで昼食。水の流れと山肌の花や山菜。次回が楽しみです。

庭がにぎやかになりました                                                                   2021/5/8

フジの花芽がふくらみ始めた頃、強風に見舞われ花芽がだいぶ飛ばされてしまいましたが

それなりに見頃となりました。

魚沼の溪は雪で覆われていました                                                     2021/4/30

10年ほど前の4月初めに出かけた末沢川への釣行は今でも忘れられません。冬季閉鎖中の252号の車止めゲートでウェーダーに履き替え雪のない路面を歩き始めたのですが、しばらく行くと一面が凍結しアイスバーン状態に。引っ掛かりの無いフェルトの靴底。路肩を這いつくばって進みクリアーした先は積雪。道路と並行して走る只見線の線路を見て2mほど滑り降り歩くことに。只見線は本数が少なくめったに通りません。だいぶ距離を稼ぎ陸橋の手前で国道に戻ろうとしたのですが、雪壁が切り立っていて登るのに苦労しました。列車が来ないかと心配も。末沢発電所を過ぎ最初のスノーシェッドで断念。何処か川に降りられそうな斜面を探し降り立ったのですが水量が多く先に進めず。アタリもなしで帰途に。

今年は252号が開通したのを確認して出かけました。残雪と雪シロは想定していたのですが今年の雪は予想以上でした。目指した溪は大半が雪で覆われ竿を出せたのは2か所のみ。それでも良型2本が顔を見せてくれました。再会を願ってリリース。新緑と雪渓。イワウチワ。本当に心地良い溪歩きでした。

守門の「げんたん」さん。大ざる(800円)天ぷら(100円)
守門の「げんたん」さん。大ざる(800円)天ぷら(100円)

シャクナゲの花芽がだいぶ減ってしまいました。手入れが行き届かなかったようです。

せまいながらも我が家の庭は                                                            2021/4/11

そろそろレタスの種を蒔こうと思っています
そろそろレタスの種を蒔こうと思っています

20年前、狭いながらも庭のある家を建てた時は、花より野菜と目一杯庭を耕したうえに知人の紹介で畑を借りてまでして沢山の野菜を育てました。ところが私とカミさんの二人ではとても食べきれず。数年後には畑は返納し庭も半分は花木を植えるはめに。山菜は採るのが野菜は育てるのが楽しみで必要以上に収穫しても大半が無駄になってしまいます。さらに一人になると食する量はほんのわずか。ここ2,3年はレタスを蒔くだけに。でも今年は少しやる気が。久し振りにキュウリ、ナス、トマト、オクラ等も植えてみようと思います。

大雪で枝折れした木もありましたが何とか咲き始めました。ミツバも食べ頃に。

TV観戦だけでなく碁石を持たなくては
TV観戦だけでなく碁石を持たなくては

今年もキクザキイチゲが迎えてくれました。                                     2021/4/1

毎年出かけていた県立植物園のアザレア展ですが今年は見送りました。年齢を考慮すると、人の集まる場所は極力避けることに。私の出かけた大好きな場所には誰もいません。そして所々にひっそりと咲いていました。

3週間前に出かけた猿毛川はすべてが雪に覆われていて気力や体力の限界を感じ、やや弱気になってしまいました。だいぶ雪融けも進んだはずと再度行ってきました。しかし林道入り口でがっかり。また雪上でのスタートとなりました。さすがにカンジキは必要ありませんでしたが。少し進み日当たりの良い場所は路面も出ていたものの、すぐに杉林に差し掛かり積雪。しかしそこを抜け南斜面に差し掛かると乾いた枯草の路面。目に飛び込んできたのはスミレ、イチゲ、カタクリ。1年ぶりの再会に感激。たとえ岩魚に出会えなくとも大満足の一日となったはずです。いよいよ溪へ。スノーブリッジと化して流れを覆っていた雪もほとんど無くなっていました。所々、山肌からの雪崩箇所はありましたが。それにしても歩きにくい溪です。3、40分遡上し竿を出すとガツーンと激しいアタリ。20cmでした。その後もここはと思ったポイントでは必ずアタリが。そして引きの強さにびっくり。サイズは良いものの、まだ瘦せ細りこの時期に特有のサビで真っ黒でした。おそらくは5月以降の雪シロ後には程よい姿となっている事でしょう。でもその頃は熊さんが。この奥は熊の生息地と聞かされています。魚止めを目指したものの最後の高巻きを前に納竿。24、25cmの2本をキープし下山。再び花を眺めながらの楽しい山歩き。顔を出したばかりのコゴミ、ワサビ、アサツキを頂戴。これでようやく春を迎える事が出来ました。風呂の帰りにホタルイカを購入しアサツキを茹で酢味噌和えでの晩酌は格別でした。

 

さて気がかりが一つ。かっての同僚であり溪の師匠でもある安保ちゃんが4/1付けで東京へ異動となってしまいました。単独では自信がなくなった長棟川。高橋さん、一緒に行きましょう。

歩き続けた雪の溪                             2021/3/12

迷った末に購入した渓流竿はダイワの「雪渓53」でした。これで雪渓は3本目です。そして3月の解禁。富山県境の大滝川を諦めざるを得なくなり頭に浮かんだのは新発田の石川川、魚沼の溪。いずれも今冬の大雪状況が不安でした。そこで浮かんできたのは米山の南斜面の猿毛川。ここは過去に数回訪れて魚止めも比較的に近く歩きやすい溪です。ただ木々が溪を覆い極めて釣りにくく良型は望めません。ここの山肌には大好きな花「シラネアオイ」が咲き楽しませてくれました。

天候・晴れ、予想気温は12度。8号線を柿崎町で左折し吉川方面へ向かい米山寺から登山口へ向かい行き止まりに駐車。やはり一面が積雪。しかも昨夜はあまり冷えなかったようでシミ渡りは不可でカンジキを履いての歩きとなってしまいました。猿毛川が見下ろせる場所まで1時間。ここから溪に降り立ち釣る事も可能なのですが今回は魚止め1か所に的を絞っていたので先を目指しました。敷設された用水路沿いに側道があるのですが半端な雪解けでかえって歩きにくく手間取りました。側道の終点で川は二股となり左の魚止めへ。水の中を歩くもすぐに雪で閉ざされ山肌に登りの繰り返しでした。この山肌の斜面の傾斜がきつくハラハラドキドキ。行けども行けども魚止めが現れません。あきらめかけた時に目にしたのは見覚えのある大岩。ここかも知れぬ。しかしほとんど水はなく竿を出せる状況ではありませんでした。引き返す事に。そして帰途のルート判断で恐怖を味わう事に。右岸をトラバースして尾根に登り降下したほうが安全と思い歩きだしたのですが見た目よりも傾斜がきつくなかなか一歩が踏み出せません。フェルトを貼った引っ掛かりの無いウェーダー。アイゼンがあれば。見下ろすと7、80m近く。落ちたら間違いなく。しかし行くしかない。尾根へ辿り着いたらしばらく立ち上がれませんでした。安曇野の中房川の氷の山肌、魚沼の折立川のトラバースがよみがえり足跡を振り返る事も出来ず。もうこんな事は止めよう。しかも単独で。自分は何歳だったんだ。何かあっても馬鹿な奴としか・・・・・・・・。その後は尾根を下り二股へ。途中、地肌のでた急斜面に差し掛かり枝にぶら下がりながらなんて楽なんだろう。山肌は木々が支えているんだ等と。降り立ち竿を出せるポイントの岩の上で昼食。あれ?無い。寒さに備えて用意したカップラーメン。水筒と箸はあるが。お湯だけ飲んでおしまい。2か所ほど竿をだしてみたものの音沙汰なしで納竿。フキノトウを探しながら帰途に。所々出てる地肌がことごとく掘り返されていました。イノシシのようです。草木の根っこを食べるのでしょうが。沢山のフンもありました。適度にフキノトウも採れひたすら歩き車に。乾いた路面に大の字になり一服。歩行時間5時間。川での転倒1回。釣果ゼロ。今年の溪もハードなスタートとなりました。来週は石川川への予定だったのですがもう少し待ったほうが良さそうです。

先日、ミケが窓越しにウーとうなっているので近所の猫でもきたかと見てみるとタヌキが一生懸命に何かを掘っていました。花の球根のようです。真っ昼間に出てきたのも庭で見たのも初めてです。隣の人は駐車場でウロウロしているのを見たそうです。

遅ればせながら                             2021/2/7

どうやら峠を越えたと思わせるこの頃ですがまだ2月初旬。あと数回はそれなりの降雪が予想されます。そして渓流釣りの解禁も近づいてきました。ただ、購入予定の竿が決まらず迷っています。昨年は渓相の様変わりで残念な思いをしましたが今年は大雪で辿り着くのに苦労しそうです。溪歩きの楽しみは釣りだけではありません。道端の花や山肌の山菜採りも。春一番のフキノトウに始まりワサビ、クレソン、タラの芽、ウルイ,ウド、ミズ、ワラビと続きます。もうゼンマイ採りの気力体力は自信がありませんが。

そんな田舎者の私が先日いただいたのは立川産の「東京ウド」です。7.80cmもある大きなものでした。以前、地下栽培の様子をTVで見た事がありましたが実物を手にしたのは初めてです。酢味噌合え、きんぴら、ゴマ味噌合えを作りおいしくいただきました。山のウドに比べアクが少なく上品な味です。

冬の散歩道(寺の入ダム)3
冬の散歩道(寺の入ダム)3

昨年とうって変り大雪での始まり                 2021/1/11

昨年12月中旬の大雪に続いて元旦からの大雪、そして3度目の大雪。消雪設備が整備されたもののなかなか大変です。それでも除雪車が路面の雪を積み上げた後の処理が無くなっただけでも労力は半減されました。私は雪かきがさほど嫌いではありません。きれいに片付いたときの満足感。あとはこの体力が何年持つかが心配です。

 

1986年、かっての上司を訪ねて二人で富士吉田へ出かけました
1986年、かっての上司を訪ねて二人で富士吉田へ出かけました

年明け早々にとても悲しい出来事がありました。ちょうど40年前に出会った大切な友人である山吉淳一君の訃報です。不思議と転勤先の職場で3,4回、再会を果たしたのです。縁があったのですね。そこではいつも助けられました。また一緒に山に登ったりご家族の皆さんと食事に出かけたりとかけがえのない友人でした。一昨年の5月に病気を打ち明けられ昨年の7月に高岡市の自宅を訪ねたのが最後となりました。60歳、早過ぎるよ。ご冥福を祈ります。そしてありがとう。

渓流釣りを始めて最初に買った竿の名前は忘れてしまいましたが4m50cmのダイワ製で数千円だった気がします。その後も何故かダイワにこだわり少しずつグーレドアップし雪渓45、朝霧53、深山53、琥珀抜57、春溪53、雪渓60を手に。一度は手にしたかった華厳と匠は高嶺の花。渓流釣りの年数やその回数からすると他にも何本か購入してるようです。最も長く使い手に馴染んだのは朝霧53、手にし驚くほどの弾力と繊細な魚のアタリの伝わり、そして合わせると魚が浮いてくる感触の琥珀抜57。琥珀抜57は岐阜県白鳥町(現郡上市)に勤務していた時に郡上八幡の釣具屋で購入しました。森下?釣り具店のご主人がこの竿がうちで売れたのは俳優の近藤正臣さんに次いで2本目と聞かされました(本当?)。溪歩きに藪こぎ、転倒、落下がつきもので幾度となく竿を折り、また経年劣化も避けられません。かといってそのたびに新品を買えるわけではなくパーツを注文したり古い竿を組み合わせて使用。もちろん愛着もあります。昨年、片貝川で転倒した際にまた竿を折ってしまいました。予備の竿のパーツでなんとか釣行を続けましたが今シーズンは新たに1本購入しなくてはなりません。もう高価なものには手が出ません。何を買おうか検索してはため息のこの頃です。