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「ポケットいっぱいの秘密」「雨模様」「白いくつ下は似合わない」「アゲイン」。アグネス・チャンの唄が聴きたくなりました。前述の4曲が含まれたアルバムを探したらありました。「メランコリー」という2枚組ベスト物です。ディスク1は香港でのデビュー曲でジョニ・ミッチェルのカバー「サークル・ゲーム」に始まり日本でのヒット曲を中心に20曲。やはりキャラメル・ママやムーン・ライダースが編曲やバッキングに参加した曲に興味が。また松本隆、矢野顕子、吉田拓郎、荒井由実、加藤和彦等の懐かしいライター達。70年代にラジオの深夜放送で知った落合恵子さんが書いた詩もありました。ディスク2の17曲。全曲初めて耳にしました。魅力的なメロデイも沢山あるのですがサウンドがやや単調というか平面的過ぎるような。もう少しリズムセクションを前面に出したほうが良かったのでは思える曲も。8曲がアグネス・チャン自身の作品です。とても魅力的なライターだったのですね。

石川県小松市で結成された大好きなロック・バンド「めんたんぴん」。70年代に3年間金沢市に勤務してた事もあり親近感もあります。金沢でのコンサートにも出かけました。久し振りに聴いていて浮かんだのが「アイドルワイドル・サウス」。1976年作の「キープ・オン・トラッキン」は彼等の唯一の作品でめんたんぴんの池田洋一郎さんがプロデュースしています。いきさつは忘れましたがカセットテープにダビングされたのを聴いていてレコードを入手したのは10数年後でした。中でもリーダー的存在のスライドギタリスト・松浦善博さんが故Duane Allmanへの思いを唄った「あいつ」は忘れられない一曲です。暇にまかせて検索したらビックリ!昨年ライブ・アルバムがリリースされていました。在庫有り。CD2枚組で1枚はデビュー前後の3ヶ所のライブ14曲。出だしのMCはなんとLynyrd Skynyrdのメンバーがアイドルワイドル・サウスを紹介するという粋な演出。見たかったなあ~。2枚目は1999年の再結成(知りませんでした。失礼)ライブで2か所11曲。20年を経ても豪快さは変わらず。見たかったなあ~。めんたんぴんがGreatful Deadを感じさせたのに対しアイドルワイドル・サウスはストレートにAllman brothers Band。このアルバムでもAllmanの名曲を数多く採り上げています。ブルース、サザン・ソウル、スワンプ、カントリーロックと共に当時盛り上がったサザン・ロックがぎっしり詰まったアルバムです。読み応え十分なライナーノーツにはバンド結成の経緯やオリジナル曲の誕生秘話等が語られています。松浦善博さんの豪快なスライドとぶっといヴォーカルが私をバーボン買いに走らせました。 (2024/1/22)
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今年初めに10年ぶりのRINKAの新作「RINKA 7」がリリースされました。前作と肩を並べる傑作アルバムで春を待つ私はこたつの中でミケを膝の上に乗せ絵を描きながら最も聴いたアルバムです。いつまでも暑さが続く10月。RINKAのフィドラー・小松崎操さんのブログで同じく札幌で活動するDRIVEの「The Goodship Kangaroo」に出会いました。耳にし最初に感じたのはやや籠ったようなサウンド。クリアーなサウンドに慣れすぎた耳には少し違和感がありました。録音を担当したRINKAの星直樹さんに電話し尋ねたところDRIVEのお二人の要望だったそうです。11曲目のBob Dylanカバーを聴いて60年代中期のDylanの作品「Bringing It All Back Home」や「Highway 61 Revisited」等のサウンドが浮かび、なるほどと納得しました。その後分かったのですがこれは彼等の3枚目のアルバムで早速2004年作「ボーダーブルース」、2009年作「ウォーキンマン」も入手。すっかり気に入りました。今年はモダン・フォークと呼ばれた唄に傾倒していた事もありグッドタイミングでした。山根匡さんと高田英二さんのユニット。アコースティックギターとフラットマンドリンのユニットというのは私にとって初めてです。両方の楽器は我が家にもあり親しみがあるもののほとんど眠っています。それはともかくDRIVEの唄と演奏ですが、ジャケット写真が表すとおり朴訥とした素敵な雰囲気がそのまま3枚のアルバムに詰まっていました。山根さんの曲作りは自己の音楽の歩みを如実に表すもので所々に私の頭に残るフレーズが織り込まれ心地良くしてくれます。これまでの経験を自身の中で消化し湧き出てきたものが唄で表現できるのはうらやましい限りです。唄とはそういうものでしょう。またトラディショナル曲を中心としたカバー曲にもそれらを感じます。フィドルやマンドリン等楽器に奏者が感情移入し表現するのは大好きですが人が唄う際の過度な思い入れは苦手です。淡々と唄う山根さん、少ししか聴けませんが高田さんのハーモニーも魅力。そしてマンドリン好きの私。高田さんのマンドリンはお見事。そのテクニックもさることながらブルーグラス、ジグ、リールを踏襲したフレーズに加え唄に寄りそうスタイルはLevon HelmやRy Cooderが得意とするのロッキン・マンドリン?のような。二人が唄い奏でている伝統音楽とそこから派生した唄達は60年代のモダン・フォーク、70年代初期のフォーク・ロック&SSWブームの頃を甦らせ私を喜ばせてくれました。
勝手に作った「My Back Pages」オンリーCDにDRIVEとDick Gaughanを追加。これもお酒がすすむ晩酌のともです。
嬉しい事にRINKA&DRIVEのライヴがユーチューブにアップされました。何とも素敵な雰囲気です。セッションだけでなくいつかアルバムを作って欲しいものです。
16年間という長い間続いたRINKAのフィドラー小松崎操さんが担当した札幌三角山放送局のラジオ番組「愛蘭土を聴く」が先月を持って終了しました。アイリッシュ伝統音楽の豊富な知識を持って沢山の曲を紹介されとても勉強になりました。またこちらも豊富な人脈で国内の様々なアーティストに目を向けられていました。DRIVEを始めて聴いたのもこの番組内で。残念ではありますがお疲れさまでした。ありがとうございました。(2023/12/11)
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今年も過去を振り返る唄ばかり聴いていました。60年代のPPM、S&G、Dylan等。加えて国内のフォークと呼ばれた唄も。時折耳にしてもレコードを買う事が無かった友部正人、朝野由彦、いとうたかお、泉谷しげる、中山ラビ、なぎら健壱、高田渡等々。CD化された際に購入したのですがじっくり聴いたのは今回が初めてです。これはと琴線を揺らす唄もありました。そんな日々の中で実に興味深いアルバムに出会いました。今年1月に傑作アルバム「7」をリリースした札幌を拠点に活動するアイリッシュ・ユニットRINKAのフィドラー小松崎操さんのブログで紹介されていた同じく札幌で活動するユニットDRIVEの「The Goodship Kangaroo」です。早速入手しました。山根匡さんと高田英二さんのお二人がアコースティックギター、フラットマンドリン、ブズーキ、ハモニカを奏でながら唄うユニットでRINKAの小松崎操がフィドル星直樹さんがブズーキ、とコーラスで参加しています。私よりも一回り以上に若いと思われる二人が作り出した唄は米国等の伝承音楽を踏襲したものでした。すべて日本語で14曲中4曲がトラディショナル、9曲がオリジナル、Dylanのカバーを1曲。恥ずかしながらトラディショナルの原曲は4曲ともわかりませんでした。オリジナルの曲作りが素晴らしく全曲がDRIVEの唄に聴こえました。私も大好きなギターやマンドリンはブルーグラス、ラグタイム、ブルースのフレーズを交えながらもその根底に70年代のロックを感じました。それは冒頭に書いた国内フォークの最良な部分と共通しています。語られているのは誰もが持つ少年の心と3曲目の「ホームスパン・ソング」に代表される日常の大切さを受け入れる心。アルバムを聴いてこんな事を感じました。的外れな点がありましたらご容赦を。
今月末には札幌でRINKAをゲストに迎えライヴが予定されています。遠いなあ~。残念。(2023/10/2)
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落ち着いたお二人の姿でした。早速スタートボタンを。聞こえてきたのは軽快なブズーキとフィドルによるダンスチューン。いつもながら星さんによる絶妙なバランスのミックスダウンが何とも心地良い響きです。
10年という長いインターバルで制作されたRINKAの新作「7」。前作の「Rambling」はひとつの到達点に達したと思わせる傑作でした。今でも「鐘」や「移民の夢」等気に入ったメロディーが頭に残っています。一般的に久し振りの新作というと新境地へのアプローチやこれまでのスタイルでのさらなる充実を期待します。RINKAに対する私の思いは後者です。結果「7」は私の期待とおりでお二人の揺るぎない歩みを綴った傑作アルバムです。12曲のほとんどが操さんのオリジナル或いはTrad曲との組み合わせで構成されています。操さんの曲作りはさらに深みを増し土着性(久し振りに感じた表現です)にあふれています。各曲のコメントを読んでいると曲作りと同時並行で詩も書かれているのでは等と想像してしまいます。それだけ操さんのフィドルと星さんのギター&ブズーキが見事に唄っているという事でしょうか。”真珠母雲”にうっとりしライヴ・セットで度々目にし気になっていた「木の実のパン」や「雪どけの山道」にようやく出会えました。もう少ししたら「雪どけの山道」を口ずさみながらを渓を目指して歩き始めます。
私がRINKAのお二人、小松崎操さん、星直樹さんに出会ったのは27,8年前でした。小松崎健さん、扇柳徹さんと4人でHard To Findという札幌を拠点に活動してたアイリッシュ・バンドを通じてで、当時私は小出町に住んでいました。長野方面へのツアーの帰りに我が家へ。翌年、小出町周辺でHTFのライヴを企画。2000年に現在の長岡市に居を構えてからも町内のコミュニティー・センターや喫茶店でライヴを行いHTFが活動を停止した後は新たなユニットRINKAとしてライヴを行いました。確か2014が最後です。少しずつ従来の生活を取り戻しつつある昨今。久し振りのRINKAツアーが実現出来たらぜひともお立ち寄りください。 (2023/1/24)
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先月28日にイラストレーターの矢吹申彦さんが病気で亡くなりました。私が矢吹申彦さんの作品に初めて接したのは1970年頃に購入した音楽雑誌「ニュー・ミュージック・マガジン」の表紙絵でした。1969年の創刊から1976まで担当されていました。私はその後、約25年間毎月購入しました。しかし現在は一冊も残ってはいません。度重なる転勤に伴う引っ越しが続きレコードと共に大変な荷物となり音楽好きの方達に差し上げると共に購入も止めました。矢吹申彦さんは表紙絵だけではなく同誌でレコード・レビューも担当されていました。どちらかと言えば渋めのものが好みで特に米国のThe Bandへの思い入れが強かったようです。もともとJazzに造詣が深くロックやポップスにおいても時流は意識せず独特の感性を持たれ、また粋な都会人を感じさせる矢吹申彦さん。田舎者の私にとってはあこがれの大人という存在でした。画家・イラストレーターとして広範囲に活躍されたのですが私は音楽に関する一部分を少し垣間見ていた程度かも知れません。そしてそこから絵の雰囲気が似た米国の画家Paul Davis、パリッシュ・ブルーのMaxfield Prrishの存在を知りました。私はほんの数枚しか持ってませんがレコードジャケットも沢山残されています。改めて手に取り眺めるとジャケット絵は詰まっている素敵な唄をそっと包みさらにそれらの唄を物語るに欠かせない作品でした。矢吹申彦さん(享年78歳)、ここからは見えませんが、きっと自慢の腕を奮って極上の肴で松平維秋さんと酒を酌み交わしColtraneやRobby Robertsonを語り、一句ひねられていると思います。
(2022/11/8)
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大好きな久保田麻琴と夕焼け楽団の70年代のライブと未CD化?だった「リズム ・ロマンス」がCD2枚組でリリースされました。70年代の集大成とも思える選曲のライブはただただ酔わせてくれます。
いつだっけか決してソロキャンプをやらない甥のヒロシに電話した際、彼の口から意外な言葉を耳にしました。最近、久保田麻琴が気になると。移動中の車内のラジオで久保田麻琴の特集番組を聞いたのがきっかけのようです。これは想像ですが久保田麻琴自身の音楽性が確立されたとも思える「セカンド・ライン」辺りを中心にニューオーリンズ系のAllen Toussant、Dr John、Meters等も含めた番組だったようです。音楽嗜好に私と共通点の多いヒロシ君ですが久保田麻琴の事を聞いたのは初めてのような気がします。一押し?推し?のアーティストです。「サンセット・ギャング」から聴いて下さい。ロックンロールやブルースと共にボ・ディドリー・ビート、セカンド・ライン・ビートが心を震わせます。
近年は自身の音楽活動よりも裏方の活動に重点を置いている久保田麻琴。沢山のアーティストのアルバム制作に携わりその類まれなセンスを発揮しています。2年前のインタビューで彼は「体を楽器にしている本物の歌手と呼べるのは布施明とちあきなおみ。いつか布施明をプロデュースしてみたい」と。どんな仕上がりとなるのでしょうか。私にとって傑作となることは間違いありません。それでも私は2000年以来遠ざかっている自身のアルバムを期待しています。唄って欲しいのです。 (2022/9/17)
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先日、TVの某番組で三線に挑戦する20分ほどのコーナーを観て、私もと2階から三線を持ってきて一緒にやってみました。先ずはチューニング(ちんだみ)。課題曲は「涙そうそう」。以外やメロデイを追えました。これは面白い。少し本気でやってみようかと思うこの頃です。
ところで何故に三線が我が家にあるのかというと、10数年前「夕焼け楽団Ⅱ」というユニットで3人集まりフィドル(ヴァイオリン)、ホイッスル、マンドリン、ギターでアイリッシュ・チューンを練習し楽しんでいたところ町内の高齢者向けの昼食会での演奏を依頼されました。ついては誰もが知る曲も交えてと。メンバーの一人がカンカラ三線で「涙そうそう」を唄った事があるという事で取り上げることに。フィドル、ギター、カンカラ三線、ヴォーカルの編成に決めました。そんな中たまたま私の友人が三線を持っていると知り借りる事になりカンカラから普通の三線で演奏する事ができました。その後しばらく私が三線を預かっていたのですが返そうと連絡すると子供が生まれ忙しくもう弾くこともないので私に使ってくれとの事でした。以来、私の部屋の飾り物となっていました。チューニングも解らずほったらかし状態でした。
三線というか沖縄音楽を知ったのは1975年にリリースされた大好きな久保田麻琴と夕焼け楽団のセカンド・アルバム「ハワイ・チャンプルー」に収められた「ハイサイおじさん」を聴いてからです。オリジナルはあの喜納昌吉です。翌76年には喜納昌吉&チャンプルーでヒットしその後の沖縄音楽ブームの先取りとなった曲です。喜納昌吉はもちろん嘉手苅林昌、知名定男、7月エイサー等もよく聴きました。私のマストアイテムは喜納昌吉&チャンプルーズのセカンド・アルバム「Blood Line」です。久保田麻琴や大好きなギタリストであるRy Cooderが全面参加し1980年ハワイで録音されました。現在は「花」というタイトルで世間一般に知られている有名曲ですがオリジナルは「すべての人の心に花を」というタイトルの喜納昌吉の作品でこのアルバムに含まれていました。Ry Cooderのアコギ、スライド、マンドリンが心地良く何度聴いたかわかりません。沖縄音楽ブームの中でりんけんバンド、ネーネーズ、ビギン等の名前は耳にしましたがほとんど聴いていません。ところが10年近く前に久保田麻琴がプロデュースした大工哲弘の「ブルー ヤイマ」を耳にし感激しました。八重山諸島に伝わる唄に加え「星影のワルツ」「悲しくてやりきれない」も三線を手に味わい深く唄っています。そして私は高田渡の作品を取り上げた「生活の柄」を三線で弾けるよう練習しようと思います。 (2022/8/8)
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小坂忠さん(73歳)が亡くなりました。70年代初め米国のシンガー・ソングライターのスタイルを踏襲し「はっぴいえんど」ファミリーと共に国内のシンガー・ソングライターの確固たる地位を築きました。弾き語りながらも巷で言われる日本のフォークとは一線を画していました。のどかな日々を唄う言葉の先には誰もが持つ人の性が見え隠れしました。それらを暖かく淡々と唄っていました。音楽活動と並行して牧師の道を歩まれた小坂忠さん。ご冥福をお祈りすると共にやはり「ありがとう」ですね。 (2022/5/1)
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先日ギタリストの中川イサト(75歳)さんが亡くなりました。改めて経歴を拝見しその長いキャリアの中で私が最も印象に残るのは2冊の生ギターの教則本です。もう少し真剣に練習していたらそれなりに弾けたはずです。教則本の中の課題曲にはRy Cooderの「Great Dreams From Heaven」というインスト曲があり弾きこなそうと必死になった記憶もあります。もうギターを抱えページをめくることはなさそうですが大切な2冊です。
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残念ながら手元にはありませんが中川イサトさんの「ひなたぼっこ」という唄が大好きです。 何度か買おうと思いつつも逃してしまいました。 アルバム「黄昏気分」とオムニバス「鼻唄とお月さん」に収められていました。 YouTubeで検索したらありました。 やはりCD買おうか迷っています。 最初に在籍した「五つの赤い風船」は好きではありませんでした。 アメリカン・トラディショナル、オールドタイム・スタイルを前面に出したソロや米国のHappy&Artie TraumやThe Bandが目指した音楽と同じ方向性の村上律とのユニットは大好きです。また沢山のアーティストのギタリストとして華麗なるテクニックで味わい深い音色を残しています。 (2022/4/17)
好きな唄を集めた晩酌用のCDR作りも100枚を超えました。1枚にだいたい15曲位ですので1500曲程になります。聴き返したときに曲名どころかアーティスト名さえも思い出せないものが沢山あります。そんな中、国内アーティストのCDRを作り始めました。こちらは200枚程しかなくそれなりに記憶してると思ったのですが。でもここに掲げたアルバムは忘れられません。 (2022/2/8)
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ローリング・ストーンズの「メイン・ストリートのならず者」ではなくカーリング・シトーンズの「氷上のならず者」で483円でした。一曲目の「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」ではなく「スベリ知らずシラズ」でノックダウン。なかなか先に進まず。付属のDVDもまだ。決して一人キャンプをやらない甥のヒロシに教わった奥田民生さんとトータス松本さんは知っていましたが他の皆さんはどういう方か存じ上げません。傑作です。
二枚とも意図してではなくアマゾンで他のアーティストを検索していて偶然に辿り着きました。とてもラッキーな二枚でした。 (2021.4.11)
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購読している新聞「新潟日報」8/21版の”日報抄”というコラムに
作詞家、松本隆さんが取り上げられていました。中学生の頃に大滝詠一の「A Long Vacation」を聴き松本隆の詩に出会い衝撃を受け、その後の活躍や苦悩の時期を乗り越え今年が作詞家生活50周年と。そして松本隆がこだわり続けてきた「風」は込み入った街並みに遮られ行き場をなくしたのではと締めくくられていました。
これを読み松本隆さんを少しを調べてみました。ドラマー、プロデューサー、作詞家。それにしても膨大な作詞数。私が知ってるのはほんのわずかでした。「ポケットいっぱいの秘密」「さらばシベリア鉄道」や「ルビーの指輪」も大好きですが、やはり「はっぴいえんど」でのドラムと作詞またプロデューサーとして腕を振るった南佳孝、あがた森魚、岡林信康の名作が身近に感じられます。(2020.8.25)
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つい先日、札幌のギタリスト星直樹さんから届いたアルバムです。3年前の「Music On The Steel Strings」以来の朗報です。手に取り頭に浮かんだのは米国の女性SSWのジャケ(悪い癖ですね)。棚を探すとありました。Leslie Tucker、黒いドレスにアコスティック・ギター。とてもいい感じです。よく見ると支える左右の手の位置が逆でした。それはともかく気に入りのジャケは必ずや満足させてくれる唄が詰まっていると信じて再生ボタンを。
「元気を出して」何処かで聴いた事があったような。コメントを読むと「竹内まりあ」さんの作品でした。他にもまったく知らない唄「木蓮の涙」。全曲カバーで占められていました。TradからDylan、ユーミン、北原ミレイさんと。一見乱暴な選曲で散漫になってしまいそうな感じもしますがそこは「みなかみ まゆ子」さんという唄い手の存在感がそれらを払拭し聴き終えたならば不思議な安堵感に包まれます。発声はとても自然で聴く者に不必要な感情を抱かせる事がないのです。ただただ唄に浸って居れるのです。特に「竹田の子守唄」や「石狩挽歌」はそれらを強く感させる仕上がりです。そしてほぼデュエットともとれるのがプロデュースした星さんの存在です。これまでに培ってきたアメリカン・フォークやアイリッシュ・ミュージックの要素を生ギターとブズーキで随所に散りばめる事によってアルバム全体の方向性が定まっているような気がします。それにしても「石狩挽歌」のアレンジ&ギターリフ、「やさしさに包まれたなら」での鈴木茂の胸キュン?ギターに替わる星流の胸キュンギターはお見事。そんな中一つだけ気になった事と言えば「Desperado」が何か居心地が悪そうな気が。そうそうペダル・ステールの方の姿を見てニンマリ。昔から変わらぬテンガロン、ダンガリーにジーンズ、いいですね!「ドライヴ」というユニットの存在も気になりました。お二人でライヴ活動を重ねられている様ですね。いつの日にか・・・・・・(2019.12.10)
エンケンこと遠藤賢司さんが亡くなられました。「不滅の男」「純音楽一代男」。良さんに続いてエンケンも。寂しい。(2017.10.16)
原初的ハァドパンクアルバム「God Save The Bakatin」と「言音一致の純音楽家 エンケン」という本を創るとブログに残し逝ってしまいました。その存在は大き過ぎて私など何も語れません。兄貴分のNeil Youngよりも早くにとは。(2017.12.22)
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1週間ずっと良さんの唄を聞き続けています。4/5に加川良さんが亡くなられました。70年代の「フォーク」と呼ばれた唄はあまり聞きませんでした。同じギターの弾き語りスタイルでも米国や英国のものは数限りなく聞いていたのですが。国内のものはあまりにもストレートに苦手な言葉が飛び込んでくるので避けていたのかも知れません。加川良さんも四畳半からロードに踏み出し開放感溢れる「アウト・オブ・マインド」から聞きました。カントリーロックとも言えるサウンドと吹っ切れた強い言葉。時には励まされたり、元気をもらい旅にも出ました。村上律さん、後年はすぎの暢さんのラップスティールとのデュオやソロライヴにも足を運びました。居酒屋での打ち上げの席にお邪魔して何か書いてとお願いしたところ私のTシャツに「ほしいのは水」と。雨が上がって 陽だまりの中 時は転がりつづけ と唄い出す「あした天気になれ」をこの先も聴き続けます、良さん。(2017.4.11)

良さんの最後の作品「みらい」は6曲のミニ・アルバムでうち5曲がカバーで占められています。唯一のオリジナルは「Dの月」、どうしようもない程の良さん節が響き渡ります。
亡くなった後に私がまだ聞いてない唄がないかと探したところ彼が音楽の大半を担当した東京キッドブラザーズのミュージカル「十月は黄昏の国」のオリジナル・キャスト盤を見つけました。「君と知り会えて よかったよ 心まずしい 僕のため 君と知り会えて よかったよ」と唄う「ホタルのうた」という名曲に出会いました。

今年はトラッド関連のアルバムを1枚も購入しませんでしたしCD棚に手をのばす事もほとんどありませんでしたが6月に札幌在住の星さんから届いたこのアルバムは本当によく聞きました。私は英国のFairport Conventionからトラッドの世界に足を踏み入れ、星さんはブルーグラスからのようです。アイリッシュ関連の曲が大半なのですが聞き込むうちに星さんのスタンスが浮かび上がってきます。RINKAを離れソロアーティストとして奏でる音楽は実に軽やかなのです。初めてお会いした20数年前、顔が似ていると言われたのですが、本来このギターテクニックこそ似るべきものでした。しかし何の進歩も無く年月が過ぎてしまいました。せめて聞く心だけは保ちたく思います。(2016.12.18)

私が最も好きな国内のバンドは「久保田麻琴&夕焼け楽団」と「はちみつぱい」でした。その「はちみつぱい」を率いていたのが鈴木慶一です。解散後ソロアルバム「火の玉ボーイ」を経てムーンライダーズを結成、数々のアルバムをリリースしています。私が聴いたムーンライダーズは「アマチュア・アカデミー」一枚のみです。いつも気になり数年前まとめて買おうかとアマゾンのカートに入れてみた事もありましたが実現に至ってません。そんな思いを満たしてくれる鈴木慶一の音楽活動をまとめた3枚組が今月リリースされ早速入手し晩酌のお供に一枚ずつ3日連続で聴き終えました。気がかりのムーンライダーズを中心に参加ユニット、プロデュース作品、CMソング、提供作品等45年間がぎっしり詰まってました。聴き終えた後がとても爽やかなのです。ジャケットは大好きな矢吹申彦さん。イキでしなやか、敏感でツボを得た都会人の鈴木慶一さん。確かEric Kazの来日コンサートの時、私の後方におられましたね。

Taylor Swiftは完全に歌姫と化し先月「25」をリリースしたAdeleもSoulカラーは薄れ歌姫への軌道に乗りかけているようで残念です。そんな中こっそりと聴いているのが新山詩織です。彼女の書くメロデイは最近よく目にするキャッチーという表現が合いそうです。とても自然な唄い振りとややハスキー気味の声は容姿同様とてもキュートです。どうしても以前に耳にした曲を思い浮かべてしまうのですが(悪い癖ですね)1st「しおり」の中の1曲「午後3時」は遠藤賢司の71年作名曲「ミルクティー」を思い出しました。彼女は色んな曲をカバーしています。オフィシャル・サイトで見る事ができます。何と「はっぴいえんど」や大滝詠一のカバーも。19歳の彼女はスタッフや両親、はたまた祖父母から教えられたのでしょうか。来年はこれらの曲を含んだカバー集を是非とも制作して下さい。サイト会員でも何でもなりますから。(2015.12.12)

「Rambling」
近年出されたアイリッシュ音楽はRinkaの前作「5」以外国内外を問わず聴いていませんでした。また年齢と共に記憶が薄れ曲名はおろかメロディさえも忘れてしまっているのが現状です。そんな私ですが「Rambling」について少し書きます。ジャケットの2枚の風景写真ですが北海道には素敵な場所があるな~と思いながら裏をみたらat Irelandと記されていますが以前に訪ねた時のものですか?もちろんお二人の穏やかな表情も素敵ですよ。今回の収録曲は11曲と少なめなのが嬉しかったです。ダンスチューンは必ず2、3曲での形成ですので曲名を確認するのが大変でなかなか覚えられません。いつも通り各曲にさりげなく記されているコメントはとても助かります。さて内容についてですが、最後まで聴いて先ず感じたのは、ここに収められている11曲はすべてオリジナルと記しても或いはすべてtradと記しても何の違和感がありません。Rinkaという札幌在住のフィドラーとギタリストのユニットが作り上げたアイリッシュ・ジャパニーズのアルバムなのです。本作を耳にしたアイルランドのミュージシャンが「鐘」や「移民の夢」を取り上げてもまったく自然に思えます。これまでにも数曲ありましたオリジナルとtradを組み合わせた「1」「2」見事な仕上がりです。星さんはRinkaは操さんのフィドルがメインとおっしゃっていましたが「4」などはむしろフィドルが時々伴奏に聞こえる程に見事な調和です。唯一私が覚えているメロディthe pride ofを含む「5」アコもボーランもなくフィドルとブズーキの絶妙なユニゾンは私に足踏みをさせてくれました。「7」から「8」の元町つなぎもまた絶妙です。「う~ん」と一言のみ。「11」のワルツ、弱いのですこのタイプの曲には。ホイッスルが吹けたら等と。
何も足さないフィドルとギターとブズーキのアルバム「Rambling」。時に見事なユニゾンにグイグイ引き込まれたり穏やかな音色に包まれてうっとりした私の頭の中にパブで色んな楽器を演奏する人達、グラスを片手にお喋りしながら足を踏み鳴らす人達、そしていつか訪ねてみたい元町。たくさんの余韻を残してくれました。

私好みのエッセンスが散りばめられた宝物のアルバム。オリジナル曲に加え飯田久彦やスパイダースのヒット曲のアレンジのセンス。ここに収められている全ての唄と演奏が今も大好きです。巷で言うところの無人島1枚。彼等のコンサートを一度だけ見る事が出来たのは79年か80年頃でした。金沢市の中心部を流れる犀川の河川敷までは憶えているのですが単独コンサートだったのか何かのフェスティバルか祭りの一環かはっきりしません。晴れた夏の日と緑の芝生、特設ステージそれに「Willie And The Hand Jive」「バイバイ・ベイビー」の演奏は憶えています。そういえば「めんたんぴん」を見たのも金沢でした。夕焼け楽団はセカンドの「ハワイ・チャンプルー」が評価を得て順調にアルバムを発表した後サンディが合流しサンセッツと改名しました。サンセッツ解散後アジアンポップスやヒーリングミュージックに関わった久保田麻琴は細野晴臣と2枚アルバム制作後に原点回帰とも思えるソロアルバムを出してくれました。また最近は大工哲弘をはじめとする沖縄・八重山や宮古島の唄を手がけています。「国境の南」「The Lucky Old Sun」「Lover Please」「悲しき鉄道員」「涙の太陽」等のカバー曲もとりこにしてくれましたが藤田洋麻が書いた「陽のあたるところへ」が私のベストソングです。あ!オレンジ・カウンティ・ブラザースも。

「ラブソング」「あした天気になれ」一体何回聴いたことだろう。そして今久し振りに聴いています。何処か出かけたい気分になりますが外はまだ真っ白で躊躇してしまいます。慌てなくても時間だけは人並み以上にあるのだと言い聞かせひざの上の猫の頭を撫でています。加川良のアルバムで初めて購入したのはこれで、有名な「教訓」は後追いで聴きました。もともと岡林信康や高田渡などいわゆるフォークと呼ばれた人達の唄はあまり聴かなかったようです。でも遠藤賢司だけは別でした。1974年発売のこのアルバムは彼にとって4枚目のようです。柔らかなスティールギターにアコーディオン、爽やかなピアノ、十分に落ち着いた加川良の歌声にバックコーラス。国産カントリーロックのお手本のように思えました。この唄とアルバムジャケットに誘われ青森へ向かって列車の旅に出かけたのかも知れません。加川良を初めて見たのは金沢でした。David Lindleyが夢中にさせてくれたラップスティールを弾く村上律と二人でのコンサート。記憶にあるのは村上律のラップスティールと加川良の熱唱に圧倒された「こんばんはお月さん」。その後二人のライヴアルバムが出ました。10数年後、小出町で見たのは小さな喫茶店でのソロライブ。変わらぬ笑顔と歌声に安心すると同時に歌い続ける姿勢に感激しました。さらに10数年後、中越地震の復興コンサートで再び、ラップスティール奏者「すぎの暢」との二人で「ラブソング」を唄ってくれました。最後に有山じゅんじ等と結成した「TE―CHILI」という傑作ハードロックアルバムも愛聴盤です。

「わ!?」静かな会場に響き渡った。場所はどこだったんだろうか思い出せません。会場のあまりにもの静寂と緊張感を察しJean Ritchieが発したのでした。そして雰囲気は和らぎマウンテン・ダルシマー弾き語りコンサートが始まりました。コンサート終了後アルバム「None But One」の子供時代の自身にチェックしサインを。私が最初で最後のミュージシャンからもらったサイン。そのマウンテン・ダルシマーの弾き語りを今聴けるとは思ってもみませんでした。しかも身近な人。
「月の庭」と題されたSalley Gardensが聴きたくて手にした「忘れないということ」に感激。名前こそ耳にしていたのだが聴いたのはこれが初めて。何となくシニカルな面を前面に出した唄い手などと勝手に思い込んでいたのですがまったく違っていました。とてもストレートに思いを表現する人で、それ等はとても自然でした。また同年代のようで取り上げるカバー曲も納得。こんなにすんなりと入って来た唄を耳にしたのは久し振りなのです。レコード(CD)棚のほとんどは米国や英国の唄で国内のましては女性のというと10枚にも満たない。これは私にとってとても貴重な一枚です。その後彼女と共演した知人が、そのステージでの姿勢に感じるものがありギターも唄も良く美人さんですと。同感です。知人と再会した際に「ア・シ・オ・ト」も素晴らしいと教わり早速手にしました。ギター弾き語りの「風」「ここじゃないどこか」「はじまり」の哀愁おびたメロディ(四畳半ではなく居間です)もしも私が唄えたらこんな唄を。冒頭のキャロランの名曲をダルシマーで弾き語り、慣れ親しんだHard Times(?)やOld Dixie Downのカバーも見事に収まっている。「忘れないということ」では痒いところに手の届いたラップ・スティールがニンマリさせてくれましたが、ここではハーモニカ、ホイッスル、アコにフィドルそして生ギターの素晴らしさを堪能させてくれました。タイトル曲の「あなたはもうこれ以上歳をとらない」が胸に突き刺さり、これも大切な一枚となりました。

6/22(日)夕方到着したRinkaのお二人とコンサート会場「シャムロック」へ。店内は人もまだまばらでしたのでスタート時間を少し遅らせての幕開けとなりました。1曲目は軽快な「Rambiling Polka」。1年振りの生演奏をギネス片手に酔いしれる事ができました。次々と馴染みのメロディが響き渡り足踏みしながら星さん、みさおさんの指の動きに目は釘付けとなりました。後半部には観客も増えラスト曲では手拍子も交えて終了となりました。ギネスで乾杯後には低レベルの私もホイッスルとマンドリンで参加させていただく事が出来ました。快く演奏会場を提供してくれた素敵な店長(茂野さん)に見送られ店を後に。帰宅後は今回の東北ツァーの様子やミュージシャンとしての厳しい側面や現実の話で明け方まで盛り上がりました。
“RINKA“ in 長岡
日時 2014/6/22(日) 19:00 スタート
場所 アイリッシュ・パブ「SHAMROCK」 新潟県長岡市殿町2-3-6)
0258ー36-8628(茂野さん)
料金 オーダー+投げ銭
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RINKAのお二人とは20年ほど前になりますが岐阜県から転勤で訪れた小出町で初めてお会いしました。2、3年毎の引越しが続き溜め込んでいたレコードと音楽関係の本と雑誌の量が膨大になり音楽雑誌は処分する事に決めレコードの通信販売をやられている方のリストに無償で差し上げる旨を掲載していただきました。各地から申し込みがあり送りました。そして札幌を拠点に活動していたHard To Findのリーダー小松崎健さんから長野でのコンサートの帰りに立ち寄りたいと。RINKAの星さん、みさおさん(小松崎さんの奥様)もメンバーのお二人でした。その夜は我が家で演奏していただき感激しました。以来小出町のフェスティバルや現在の住まいの青葉台中学の音楽部と一緒に演奏していただいたりもしました。10年程前からはHard To Findでの活動の他ににRINKAというユニットを。現在はこちらをメインに活動されています。昨年に続いて今年も東北ツァー(岩手、宮城、山形)の最後に長岡でのコンサートが実現します。Hard To Find時から培ってきたアイリッシュ音楽と北海道の香りに包まれたオリジナル。フィドル(ヴァイオリン)とギター、ブズーキでのシンプルな音色は琴線に触れること間違いなしです。コンサート以外にも気軽にフィドルやギターを教えていただけるのも楽しみの一つです。昨年発表された最新作「Rambling」も素敵な出来栄えです。
遅く起きた朝というか昼はトンカツ好きの星さんに「洋風カツ丼」をとも思ったのですが来年の楽しみに。片貝の「須坂屋」でお蕎麦をいただき駐車場で一服していると、みさおさんが可愛い花を見つけました。バーベナに似たピンクの花でした。でも背丈が高く紫陽花ほどもある大きな株です。昨年は十日町の「由屋」の店先のバーベナが満開でした。帰宅後は夕方まで楽器を手に教えてもらいながら一緒に演奏と音楽談義。そして私のフィドル(ヴァイオリン)の弦高が異様に高くネックの修理が必要とも。それにしても演奏レベルの違いにがっかり、もう少し近かったらお二人の個人レッスンを受けたいのですが。早くフィドルを修理に出して「Rambling Polka」、ギターで「Carolan's Draught」、マンドリンで「Madame Maxwell」、ホイッスルで「移民の夢」を演奏できるよう頑張ってみます。そんな大口をたたいているうちに夕方となり新潟からのフェリー時刻が近づきお別れの時が訪れてしまいました。RINKAさん、十分な集客ができず申し訳ありませんでしたが私のレッスンも含めて必ずまた来て下さいね。(2014.6.24)

Rinka(リンカ) 札幌在住のフィドルとギター・ブズーキのアイリッシュ音楽を中心に演奏するお二人。母体のHard To Findと共に大好きなミュージシャンです。
そのRinkaのコンサートが7/1月曜日の夜に長岡市のアイリッシュ・パブ「SHAMROCK」でありました。スタート時は10人足らずのお客さんも後半の頃には盛況となりました。ギネス片手にアイリッシュ音楽の生演奏は至福のひと時でした。珍しくアイリッシュとは違ったリズムの曲「ブーレ」?みさおさんがフィドルを指弾きアクセント。隣の女性は目を釘付けにしていました。私は新作に収められている「マダム マックスウィル」の後半部ににんまり、Hard To Findのレパートリーでもある「イニシア」やオリジナル傑作曲「双樹の白樺」にうっとりしました。(2013.7.3)